ECB理事会に注目! 「5月4日の注目点とイベントスケジュール」

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2023年5月4日

ECB理事会に注目! 「5月4日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日のFOMCは市場予想通り0.25%利上げを実施しました。

声明文で「幾分の追加的な金融政策引き締めが適切になるかもしれないと予想する」との前回の表現が削除され、「インフレ率を長期的に2%に戻すのに、どの程度追加の政策が適切であるかを考慮する」と表現したことで利上げ停止が意識されドル売りが進みました。

 

米株式取引終了後に「米地銀パックウエスト・バンコープは売却を含めて戦略的選択肢を検討」との一部報道が伝わると時間外取引で米株価指数は大幅下落しリスクオフが進んでいます。

 

本日はECB理事会が予定されているので注目です。

目次

◎本日の注目点

 

1)金融政策

 

ECB理事会

注目度:高い

織り込み度:0.25%利上げを7~8割織り込み済み

バイアス:ややユーロ買い圧力

ポイント:利上げ幅と今後の利上げ見通し

 

ECBは0.25%利上げを実施すると予想されていますが、一部では0.5%利上げの可能性について噂されています。

ただ、欧州中央銀行(ECB)による銀行の貸し出し調査で信用基準の厳格化と資金需要の減退が示されたことを受け、ECBが大幅利上げには踏み切らないとの見方が強まっています。

なので0.5%利上げとなった場合は大きくユーロ買いが進むのではないかと考えています。

また、今後の追加利上げについて積極的な内容が出てきた場合もユーロ買いが進むのではないかと考えています。

声明文や記者会見の内容に注目です。

 

 

 

2)リスク要因

 

SVB破綻に始まった金融不安ですが、一旦は落ち着きを取り戻したように見えましたが、先週にファーストリパブリック銀行の決算報告をキッカケに同行の資金流出が発覚。

その後も資金流出が継続し、株価も下落が止まらない状況となり、週末にファーストリパブリック銀行の破綻が報じられています。

ファーストリパブリック銀行に関してはJPモルガンから買収との報道がありリスクは後退していますが、他の銀行に飛び火しないか、FRBによる銀行規制強化が進むことで中小の銀行が経営不振になり、連鎖破綻などにならないか注目です。

今朝、「米地銀パックウエスト・バンコープは売却を含めて戦略的選択肢を検討している」と一部報道されているだけに、リスクオフがどこまで進むのかにも注目です。

また、米国では債務上限問題が再浮上しています。

債務上限に関する法案が上院議会で承認されるのか注目です。

昨日は銀行不安や債務上限問題がリスク要因として認識され銀行株を中心に株価下落、リスクオフが進んでいます。

この流れが本日も続くのか注目です。

 

 

 

3)要人発言

 

FRB

FOMC後に各FOMCメンバーからの発言に注目。

FOMC声明文やパウエルFRB議長の記者会見の内容と、FOMCメンバーからの発言に違いが出てこないか注目です。

5月FOMCを最後に利上げ終了と予想していますが、6月以降に追加利上げの可能性を残すような発言が続くようであればドルが買い戻される可能性があります。

また、年内利下げについて発言が出てくるようであればドル売りが進むのではないかと考えています。

発言の内容に注目です。

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

5月4日(木曜日)

 

東京市場休場(みどりの日)

 

16:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)

16:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)

17:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)

17:30 GBP 英総合・サービス業PMI(改定値)

21:15 EUR ECB理事会・政策金利・声明文

21:30 USD 米失業保険申請件数・貿易収支

21:30 CAD カナダ貿易収支

21:45 EUR ラガルドECB総裁記者会見

23:00 CAD カナダIveyPMI

 

 

5月5日(金曜日)

 

東京市場休場(こどもの日)

 

01:50 CAD マックレムBOC総裁発言

10:30 AUD RBA四半期金融政策報告

10:45 CNY 財新サービス業PMI

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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