2024年6月6日
ECB理事会に注目! 「6月6日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はカナダ中銀がG7で最初になる利下げを決定、現在の5.00%から4.75%に引き下げました。
マックレムBOC総裁は記者会見で、「金融
米国ではADP雇用統計は市場予想の17.5万人を下回り、15.2万人となったことが分かると米金利は低下しドル売りで反応しました。
その後発表されたISM非製造業景況指数が市場予想の50.8を上回り、53.8との結果が発表されると一転買い戻しが優勢となり、ドル円は23時半まえに一時156.48円まで上昇し日通し高値を付けました。
本日はECB理事会が予定されており、市場予想では利下げが織り込まれています。
今回は経済見通しも同時に発表されるので、景気とインフレの見通しに注目したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
ECB理事会
注目度:高い
織り込み度:0.25%利下げ織り込み済み
バイアス:特になし
ポイント:追加利下げのペース
今回の理事会で0.25%の利下げは織り込み済みです。
ポイントは今後の追加利下げのペースで、声明文や記者会見で追加利下げのヒントをが出てこないか注目しています。
今回のECB理事会は四半期に一度の経済見通しが発表されます。
経済見通しの結果が下方修正されていたり、声明文や記者会見で追加利下げに前向きな内容が出てきた場合はユーロ売りが進むのではないかと思います。
2)経済指標
米失業保険申請件数
失業保険申請件数は毎週発表されるため雇用指標の先行指標として注目されています。
FRBは雇用市場が引き締まっていることが利下げのハードルになっているとして雇用市場に注目しています。
失業保険の継続申請が増加しているようであれば失業者増え、雇用市場の緩みにつながり利下げのハードルが下がるのではないかと注目しています。
3)要人発言
本日ECB理事会、来週にFOMCや日銀と金融政策を控えて要人発言が少ない1週間です。
FOMCメンバーはブラックアウト期間に入っており発言はありません。
カナダ中銀は昨日の金融政策発表でG7で最初の利下げを決定しました。
声明文やマックレムBOC総裁の記者会見で追加利下げの可能性に言及しました。
追加利下げや年内の利下げ回数について追加の発言が出てこないか注目しています。
4)円安・介入警戒
ドル円160円超えたことから円買い介入を実施し、2022年10月を上回る過去最大の9兆7885億円の介入となりました。
介入を受けて一時151円台まで下落しましたが、1か月かけて再度157円台に戻しています。
円安圧力は強く158円や160円を試す可能性が高くなってきています。
今後158円を超えて160円を試す展開となった時に、円買い介入がどの水準で実施されるのか注目です。
イエレン財務長官は「G7国の通貨は市場で決定されるべき」「為替介入はまれな行為であるべき、他国への伝達必要」との考えを改めて強調し、日本当局による円買い介入に対して繰り返しけん制するような発言をしています。
米国をはじめ欧州など各国がいつまで介入を許容してくれるのか、海外の反応にも注意しておきたいと思います。
ドル円がこのまま上昇を続けるのか、再度介入するのか、介入に関する発言などに注目です。
◎本日のイベントスケジュール
6月6日(木曜日)
欧州議会選挙(9日まで)
10:30 JPY 中村日銀審議員発言
21:15 EUR ECB理事会・政策金利・声明文・スタッフ予想
21:30 USD 米失業保険申請件数、貿易収支
21:45 EUR ラガルドECB総裁記者会見