2023年9月14日
ECB理事会に注目! 「9月14日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目の米国CPI(消費者物価指数)が発表され、市場予想を上回る結果となり、前回値も上回ったことで高いインフレが確認されました。
市場では9月FOMCは据え置きで、11月もしくは12月のFOMCで追加利上げをするのではないかとの観測に繋がりドル買いで反応しました。
本日はECB理事会が予定されていて、据え置きと利上げで予想が分かれているため、どんな結果が出てきても大きな反応に繋がるのではないかと注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
ECB理事会
注目度:高い
織り込み度:やや据え置き予想が優勢
バイアス:ユーロの上値重い
ポイント:利上げ幅・スタッフ予想・ターミナルレート(利上げの最終水準)
欧州では高インフレが継続していますが、景気・景況感がかなり悪化しています。
このことから利上げ終了に言及する理事が増えてきており、据え置きと利上げで予想が分かれています。
今回の理事会で利上げを発表しても、利上げは終了になる可能性があります。
声明文とラガルドECB総裁の記者会見に注目です。
据え置きもしくは利上げをしても利上げ終了に言及した場合はユーロが売られるのではないかと予想しています。
また、今回は四半期に一度のスタッフ予想が発表されます。
今後の景気見通しやインフレ予想がどうなっているのか、弱い内容であればユーロが売られる可能性があるので、スタッフ予想の内容にも注目したいと思います。
2)円安・介入警戒
円安が進み147円台後半まで上昇し、ドル円は上昇圧力が強くなっており、先週くらいから口先介入が出始めています。
神田財務官の発言でドル円が一時下落する場面も出てきており、マーケットも口先介入に対して注目し始めています。
先週末(NYマーケットクローズ前)には、読売新聞の独占インタビューとして植田日銀総裁の記事を配信。
「経済・物価が上振れした場合、いろいろな手段について選択肢はある」「マイナス金利の解除後も物価目標の達成が可能と判断すれば(解除を)やる」などと、金融正常化について触れるなどと口先介入とも取れる発言をしています。
再度円安が進みドル円が148円手前まで上昇した時に円安けん制発言、引き締め発言などが出てこないか発言に注意、発言のレベル感に注意しておきたいと思います。
以下、去年の口先介入時のものです。
◎本日のイベントスケジュール
9月14日(木曜日)
15:00 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)
21:15 EUR ECB理事会・政策金利・声明文・スタッフ予想発表
21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)、小売売上高、失業保険申請件数
21:45 EUR ラガルドECB総裁記者会見