2022年9月8日
ECB理事会に注目! 「9月8日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はカナダ中銀の金融政策が発表されましたが、市場予想通りの利上げで反応は限定的でした。
声明文もややタカ派な感じでしたが、反応は限定的でした。
ドル円は昨日も円安が進み、ドル円は一時144.99円まで上昇しています。
日本政府から円安けん制発言が出てきましたが、マーケットの反応はほとんどありませんでした。
本日は注目のECB理事会とパウエルFRB議長の発言が予定されています。
本日も円安が進むのかにも注目したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)ECB理事会
注目度:かなり高い
織り込み度:0.75%利上げをかなり織り込んでいる
バイアス:ユーロ売り圧力がややある
ポイント:利上げ幅と今後の引き締めスピード、スタッフ予想!
先週、先々週のECB理事会メンバーからの発言で0.75%利上げの確立が高まっています。
なので、本日の理事会では0.75%利上げになるのではないかと思われます。
ただ、懸念材料としてロシアからの天然ガス供給に不安があります。
先週末に3日までとされていた、ロシアから欧州への天然ガス供給パイプライン「ノルドストリーム1」の点検作業・供給停止が延期されると発表されました。
これにより欧州での天然ガス供給不安が広がり、欧州経済に大きく影響が出てくるのではないかと思われます。
この状況がECB理事会にどこまで影響するのか注目です。
また、今回はスタッフ予想(インフレや経済成長率の見通し)が発表されます。
この内容により、今後のECB理事会の今後の利上げ観測が見えてくるのではないかと思っています。
声明文やスタッフ予想、ラガルドECB総裁の記者会見から今後のECBの方向性を確認し、欧州金利やユーロの動きに注目したいと思います。
2)要人発言
本日はパウエルFRB議長の発言に注目です。
ブラックアウト期間を控えてパウエルFRB議長の発言は今日が最後です。
9月FOMCの0.75%利上げ確率が一時70%台まで高まっていましたが、先週の雇用統計の結果を受けて50%台まで低下、その後徐々に確率が高まり朝の時点で72%まで上昇しています。
FRBはマーケットの混乱を避けるために、マーケットへ織り込ませたうえで政策を発表する傾向にあります。
9月10日以降は金融政策に関する発言をすることができない、ブラックアウト期間に突入します。
なので、本日のパウエルFRB議長の発言で、0.5%利上げもしくは0.75%利上げのどちらかに織り込ませるような発言出てくるのではないかと思っています。
3)円安
昨日も円安が進み、ドル円は一時144.99円と199
ドル高の影響もありますが、各国中銀が引き締め政策を行う中で日銀は緩和政策を続けることで金利差拡大から円安が大きく進んでいます。
日銀の金融政策変更などがない限り円安は継続すると思いますが、ただこれだけイッキに円安が進むと円安けん制発言が続き、介入の話も出てくると思います。
発言などで一時的に円高が進む可能性もあるので注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
9月8日(木曜日)
10:30 AUD 豪貿易収支
12:05 AUD ロウRBA総裁発言
21:15 EUR ECB理事会・政策金利・声明文・スタッフ予想発表
21:30 USD 米失業保険申請件数
21:45 EUR ラガルドECB総裁記者会見
22:00 USD パウエルFRB議長発言
9月9日(金曜日)
00:00 USD 原油在庫量
00:25 CAD ロジャースBOC副総裁発言
01:00 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁発言
03:20 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言