2024年5月1日
FOMCはじめ米指標ラッシュ! 「5月1日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はユーロ圏のGDP速報値やHICP(消費者物価指数)の速報値が市場予想を上回るとユーロ買いが進みました。
カナダで発表されたGDPが市場予想を下回ったことでカナダドルは弱含み、米国の雇用コスト指数は市場予想を上回ったことで賃金インフレ圧力の根強さが意識され、利下げ先送り観測からドル買いが進みました。
日銀が公表した当座預金増減要因の予想値は市場推計
本日は注目のFOMC、ADP雇用統計、ISM製造業景況指数と米国の指標ラッシュです。
結果を受けてドルがどのように動くのか、ドルが買われた時に円買い介入があるのか注目です。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
FOMC
注目度:やや高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:ドル高
ポイント:利下げ時期に関する言及
今回のFOMCでは据え置きが予想されており、織り込み済みとなっています。
今回のFOMCでは利下げに向けて、どのような見通しとなっているのか?
今後の利下げのヒントになるようなものが出てくるのかに注目です。
2)経済指標
ADP雇用統計
ADP雇用統計は週末のNFP雇用統計の前哨戦として注目されています。
FRBは物価とともに雇用市場に注目しているため、雇用指標であるADP雇用統計に注目しています。
市場予想を上回る結果となれば、利下げの先送り観測がさらに進むのではないかと思っています。
ISM製造業景況指数・JOLTS求人件数
強い経済で利下げ先送りが進んでいる米国の製造業の景況感を計るISM製造業景況指数に注目。
ISM製造業景況指数が強い結果となれば利下げ先送り観測がさらに進むのではないかと思います。
また、FRBが注目する雇用統計の前哨戦としてJOLTS求人件数があります。
求人がどの程度あるのか、JOLTS求人件数の結果に注目です。
強い結果が出てくると利下げ先送り観測が進むのではないかと思います。
3)円買い介入
為替介入
月曜日にドル円が一時160円を突破したことで円買い介入と思われる動きが連発しています。
介入を疑う動きは複数回にわたり、東京・欧州・NY市場にまたがり実施されています。
月曜日の介入のような動きのポイントは3つ。
・休日(GW)であっても介入する(財務省にはスタンバイしている)
・東京、欧州、NY市場それぞれで介入をすることによって、諸外国の挙力を得ている
・東京、欧州、NY市場それぞれで介入をすることによって、24時間いつでも介入する準備が整ったとけん制している
このような観測が多くみられます。
また、介入の方法も大きな資金を一気に使うのではなく、一定数下落させたうえで押し目を拾う人たちの動きで上昇してくると上値をたたくという展開を繰り返しています。
これもマーケットに対して、宣戦布告したと受け止められない状況ではないかと思っています。
◎本日のイベントスケジュール
5月1日(水曜日)
中国(労働節)
香港、シンガポール、韓国、スイス、フランス、ドイツ、ノルウェー、スウェーデン、ポーランド、ロシア、トルコ、南アフリカ、ブラジル、メキシコ(レーバーデー)、休場
17:30 GBP 製造業PMI(改定値)
21:15 CAD マックレムBOC総裁発言
21:15 USD ADP雇用統計
22:45 USD 米製造業PMI(改定値)
23:00 USD ISM製造業景況指数、JOLTS求人件数
23:30 USD 原油在庫量
5月2日(木曜日)
中国休場(労働節)
03:00 USD FOMC政策金利・声明文
03:30 USD パウエルFRB議長記者会見
05:15 CAD マックレムBOC総裁、ロジャースBOC副総裁発言
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨(3月19日分)