2021年3月17日
FOMCで米金利はどうなる? 「3月17日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日のマーケットはFOMCを控えて様子見姿勢。
方向感のない値動きが続いています。
重要指標などもなく材料難の中で、アストラゼネカ社のワクチン接種停止が注目されています。
欧州ではワクチンが足りない中で、アストラゼネカ社のワクチンを接種停止にする国が増えており、ワクチン接種の遅れが懸念されています。
イタリアに続きフランスでもロックダウンの再開が噂されています。
目次
◎本日の注目点
1)FOMC
注目度:高い
織込み度:現状維持7割・資産購入額の増額3割
バイアス:金利高・ドル高
バイデン政権が進める追加経済対策案が可決、1.9兆ドル規模の財政支出が決定しました。
米金利が上昇局面にある中でさらに1.9兆ドルの財政支出、赤字国債が発行され金利はさらに上昇するのではないかと予想されます。
この金利の上昇をどこまで容認するのかが、今回のFOMCのポイントになりそうです。
直近の要人発言では金利高は自然なことだとして、金利高を容認する姿勢が見て取れます。
発言内容をそのまま受け取るなら、今回のFOMCでは現状の緩和姿勢を継続すると思われます。
ただ、金利高は財政圧迫につながる可能性などもあるので、ある程度で金利高を抑える必要があるのではないかと思います。
金利高を抑える為にはFRBが債権を購入する額を増やす必要があり、追加緩和(債券購入月額の増額)の発表に繋がるのではないかとの予想です。
7:3の確立で現状維持の割合が高いと思われていますが、FOMCまでの数日間で織り込み度がどのように変更するのか、結果がどうなるのか、発表を受けて金利がどのように推移するのか注目です。
また、今回のFOMCでは経済見通しとドットチャートが発表されるので、利上げ時期が前倒しになっていないか、経済見通しが上方修正されていないかにも注目です。
経済見通しは追加経済対策案により上方修正されることが予想されています。
2)豪雇用統計
RBAは金融政策の判断材料に雇用を重視しています。
なかでも失業率を重視しているので、明日午前に発表される豪雇用統計に注目です。
予想よりも雇用環境が改善している場合は豪ドルが伸びると思われますが、特に注目しているのは予想を下回った場合です。
予想を下回った場合に豪ドルがどこまで売られるかで、現在の豪ドルの強さを計ることが出来ると思います。
雇用統計が予想を下回った場合に下げ渋った場合、豪ドルの押し目となるのではないかと注目しています。
3)カナダCPI
先日の金融政策発表で雇用に懸念を示していましたが、雇用統計はかなり強い結果となりカナダドルは大きく上昇しています。
本日のカナダCPI(消費者物価指数)は重要な指標ですが、政策発表で一時的なインフレ上昇があることが事前にガイダンスされています。
事前にガイダンスされているCPI(消費者物価指数)に対し、マーケットがどこまで反応するのか注目です。
◎本日のイベントスケジュール
3月17日(水曜日)
08:30 AUD ケントRBA総裁補佐発言
08:50 JPY 日本貿易収支
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
21:30 USD 米建築許可件数
21:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)
23:30 USD 原油在庫量
3月18日(木曜日)
03:00 USD FOMC
03:30 USD パウエルFRB議長記者会見
06:45 NZD NZ四半期GDP(10~12月期)
09:30 AUD 豪雇用統計・失業率
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