2021年7月28日
FOMC・CPI(消費者物価指数)・月末要因・リスク要因と注目点多数の1日! 「7月28日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は中国発のリスクオフから資源国通貨は売られ、円が買われ、株価は大きく下落するといった展開になりました。
中国当局がテクノロジー・教育産業の規制を強化したことから中国企業の株価下落がリスクオフの要因ですが、規制強化がテクノロジー・教育産業だけでなく、幅広く広がっていくのではないかと懸念されています。
中国当局による規制強化がブラックスワンになるのではないかとの噂も出ています。
本日もリスクオフ、中国株価に注意が必要です。
また、本日はCPI(消費者物価指数)やFOMCとイベントも多数予定されていて、月末要因も出てくるのではないかと思われるので、大きな値動きや急変動に注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)FOMC
注目度:高い
織込み度:政策据え置きは織り込み済み
バイアス:ドル買い圧力が強い
本日はFOMCが予定されていて、声明文・記者会見に注目です。
前回のFOMCで「次回の会合から進展具合の評価を始める」「進展が継続すればテーパリング戦略を今後の会合で検討することは適切」などと発言していたことから、今回の会合でテーパリングの議論がされたのか注目が集まっています。
8月末のジャクソンホール・シンポジウム、もしくは9月のFOMCでテーパリングの開始時期を発表し、年内にテーパリング開始という見方が多く、そのために今回の会合でテーパリングの議論を正式に開始するのではないかという予想が出ています。
ただ、足元ではコロナ感染拡大が懸念され、一時はマスクなどの感染予防策が解除されていましたが、再度感染予防策の徹底が発表されています。
このことから直近では、まだまだハト派姿勢を強めるのではないかと予想が上回ってきています。
正式にテーパリング議論が開始されたとなるとサプライズで、ドル買いに繋がるのではないかと注目しています。
ただ、懸念材料としてテーパリングについて発表したことで、株価下落に繋がらないか気を付けておきたいと思います。
2)CPI(消費者物価指数)
各国中央銀行が指針として注目している経済指標で最も注目度の高い指標です。
特にコロナの影響で物価の上昇率が高くなっており、どこまで各中央銀行が容認するのか注目されています。
本日はは豪州とカナダでCPI(消費者物価指数)が発表されます。
豪州は足元でコロナ感染者数が増えており、追加緩和の予想も出てきていることから、どこまで物価が上昇しているのか、引き締めを検討するほど物価上昇しているのか注目されています。
カナダはすでにテーパリングを開始しており、利上げ時期に注目が集まり始めており、物価上昇率に注目が集まっています。
3)リスクオフ
一昨日、中国当局がテクノロジー・教育産業に対する規制を強化したことから香港ハンセン指数や上海総合指数、また海外に上場している中国株が大きく下落しました。
昨日もこの流れを継続して株価は下落、中国当局による規制強化がテクノロジーや教育産業だけでなく幅広く規制強化するのではないとの思惑からリスクオフムードは高まっていっています。
本日も中国発のリスクオフが進む可能性があるの注目です。
◎本日のイベントスケジュール
7月28日(水曜日)
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合における主な意見(7月16日分)
10:30 AUD 豪四半期CPI(消費者物価指数)(4~6月期)
15:00 EUR ドイツGfk消費者信頼感指数
21:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)
23:30 USD 原油在庫量
7月29日(木曜日)
03:00 USD FOMC金融政策・声明文発表
03:30 USD パウエルFRB議長記者会見
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