2024年6月13日
FOMC消化と日銀観測記事に注目! 「6月13日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日発表されたCPI(消費者物価指数)は市場予想を下回り、9月利下げ期待が高まり米金利は低下しドル売りが進み、ドル円は1時30分過
その後FOMCで据え置きが発表され、ドット・チャート(金利予想)では、2024年末時点の中央
年内利下げ予想が3回から1回に修正されたことで米金利は上昇し、ドルの買い戻しが進みました。
本日はFOMCを消化しながら、明日の日銀金融政策決定会合に向けてヘッドライン(観測記事)などで動いていくのではないかと注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
豪雇用統計・失業率・労働参加率
豪州は先週発表されたCPI(消費者物価指数)が市場予想を上回る結果となり、追加利上げの可能性も出てきています。
強い雇用統計の結果が出てくると追加利上げの可能性が高まります。
米PPI(生産者物価指数)、新規失業保険申請件数
PPI(生産者物価指数)は生産者の仕入れ価格や原材料価格に事で、仕入れや原材料の価格が上昇するとコストを転嫁するため製品価格が上昇します。
そのためPPI(生産者物価指数)はCPI(消費者物価指数)の先行指標として注目されています。
また、失業保険申請件数は毎週発表されるため、雇用指標の先行指標として注目されています。
どちらもFRBが注目する物価と雇用の先行指標として結果に注目です。
2)要人発言
先週カナダ・ECBともに利下げを発表しましたが、カナダ中銀はハト派、ECBはタカ派な内容で金融政策が発表されました。
昨日はFOMCが据え置きを発表し、金利見通し(ドット・チャート)は前回の年3回利下げ見通しから年1回利下げ見通しに修正されました。
あとは週末に日銀が予定されています。
金融政策発表後の要人から次回会合のヒントに繋がる発言が出てこないか注目です。
カナダは連続利下げの可能性があるのか?
ECBは9月利下げが濃厚となっており、それよりも前の利下げがあるのか?
FOMCは11月利下げスタートなのか?
それとも12月利下げスタートなのか?
それぞれ要人発言からヒントが出てこないか注目です。
3)リスク要因
円安・介入警戒
ドル円は156∼7円台で推移しています。
今週はFOMCや日銀が予定されており、結果次第で再度円安が進み160円を目指す展開もあるのではないかと注目しています。
円安が進み、160円に達した場合に再度円買い介入が実施されるのかに注目です。
4月末の介入時は各国の理解が得られていましたが、現在の状況では各国の理解、特に米国イエレン財務長官の理解は得られないのではないかと思います。
その状況で介入が実施できるのかにも注目です。
英欧政治不安
英国は7月4日に総選挙が予定されており、政権交代が濃厚となっています。
市場予想通りの結果になればポンド相場には大きな影響はないと思いますが、政権交代後の政策で大規模減税案など大きな政策変更を示唆するような発言が出てきた場合はポンド相場の乱高下に繋がるのではないかと注目しています。
また、先週末に実施された欧州議会選挙ではフランスやドイツなどが与党大敗となっており、フランスのマクロン大統領は議会解散し7月7日に総選挙を実施すると発表しました。
マクロン大統領が大統領となった時の大統領選で決戦投票までもつれ込んだルペン氏率いる極右政党「国民同盟(国民戦線)」が今回の欧州議会選挙で大勝しており、7月7日の選挙でも大勝するのではないかと予想されています。
ドイツもフランスも政治的不安が高まり、今後の政権運営が難しくなり混乱するのではないかと政治リスクに注目が集まっています。
◎本日のイベントスケジュール
6月13日(木曜日)
10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率
16:00 EUR ミュラー・エストニア中銀総裁発言
18:00 EUR デギントスECB副総裁、レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)、新規失業保険申請件数
22:30 EUR シュナーベルECB専務理事発言
6月14日(金曜日)
01:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
01:00 USD イエレン米財務長官発言
02:00 USD 米30年債入札