2023年7月5日
FOMC議事要旨でサプライズはあるか!? 「7月5日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目されていたRBA理事会は据え置きが発表されました。
0.25%利上げと据え置きで市場予想が分かれていただけに、据え置き発表後は豪ドル売りで反応しましたが、声明文でインフレ懸念が残ったことで追加利上げの期待が残り豪ドルは底堅く推移しました。
NY市場は米国が独立記念日で休場のため閑散相場となりました。
本日はFOMC議事要旨が発表されますが、新たな材料が出ない限りは明日以降の雇用待ちで様子見ムードが強くなるのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
FOMC議事要旨
6月のFOMCでは据え置きが決定され一時は利上げ停止が噂されましたが、現在は年内2回の追加利上げが織り込まれています。
6月の据え置きは一時停止の据え置きだったのか、一回様子見の据え置きだったのか、議事要旨の内容に注目しています。
7月以降の追加利上げについて前向きな内容が出てくると、7月利上げが既定路線になる可能性が高いのではないかと思っています。
2)リスク要因
日銀介入リスク
ドル円は昨年の介入水準である145円の攻防が続いています。
政府や財務相からは円安をけん制する発言が出てきており、介入リスクが高まっています。
口先介入のレベルは中程度から重い発言に近づいていいます。
今後、「介入をいつでもやる用意がある」といった発言や三者会合、米国との調整などが出てくると介入の可能性がより高まり、レートチェックが出てきた場合はいつ介入が実施されてもおかしくない、介入の準備はできたと受け止められるのではないかと考えています。
日銀・政府・財務相の発言に注意しておきたいと思います。
米株価暴落リスク
米国はFRBによるハイペース利上げの影響で少しづつ景気後退が表面化しています。
製造業・サービス業・総合PMIやISM製造業景況指数は景気悪化のサインが見えており、このまま景気後退となれば株価は下落するのではないかと思います。
そのうえで注意しておきたいのがSVB破綻から始まった中小銀行の規制強化です。
銀行規制強化は引き締め効果と同様の効果があるため、FRBが利上げを停止しても引き締め効果が続き、株価下落を引き起こすのではないかと思います。
米株下落によるリスクオフには注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
7月5日(水曜日)
10:45 CNY 財伸サービス業PMI
16:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)
16:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)
17:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)
17:30 GBP 英総合・サービス業PMI(改定値)
20:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
7月6日(木曜日)
03:00 USD FOMC議事要旨(6月14日分)
05:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言