2023年11月21日
FOMC議事要旨とドル円に動きに注目! 「11月21日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
「今週は米感謝祭を控えている
本日も円買いが進むのか、FOMC議事要旨でドル売りが進むのか、ドル円のストップを巻き込み下落するのか、ドル円の値動きに注目です。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
カナダCPI(消費者物価指数)
12月の金融政策を前に最後の物価指標として注目されています。
カナダ中銀も利上げは終了すると予想されており、順調に物価が低下していれば利上げ終了が確実視されます。
また、予想以上の物価低下が確認されれば、今後は景気関連の経済指標次第では来年の早期利下げが注目される展開となりカナダドルが売られるのではないかと注目しています。
2)金融政策
FOMC議事要旨
FRBの利上げサイクルは終了したとの見方が広がっており、次は利下げ時期に注目が移っています。
11月FOMCの議事要旨から景気見通しやインフレ見通しについて、据え置き決定の要因を確認したいと思います。
そのうえで来年の利下げのヒントになるような内容が出てこないか注意しておきたいと思います。
3)要人発言
欧米英ともに主要中銀では利上げサイクルは終了し、マーケットの注目は利下げ時期に移っています。
欧州や英国ではすでに景気後退が懸念されています。
強い経済、底堅い経済と思われていた米国でも少しづつ経済が緩み、来年の前半で利下げがあるのではないかとの予想が50%ほど出てきています。
要人発言から景気後退や利下げに関する発言が出てきた場合には利下げ織り込みが進み金利は低下、通貨売りが進むのではないかと思います。
どの中銀からはじめに利下げについて発言が出てくるのか、発言内容に注目です。
4)リスク要因
感謝祭休暇
今週末は木曜日に米国が感謝祭で休場、日本も勤労感謝の日で休場です。
金曜日は感謝祭の翌日で米国市場は短縮取引となります。
米国は感謝祭と感謝祭の翌日はしっかりと休むため、ポジション調整なども出てきます。
経済指標も前倒しの発表となるため週前半は米ドルの動きには要注意、特にマーケットオープンやクローズ、ロンドンFIX付近での急な動きには要注意です。
連休中には薄商いの中、製造業・サービス業・総合PMI(速報値)の発表があるので、想定以上の動きにならないかにも注意しておきたいと思います。
日銀・政府当局
ドル円は一時151.96円まで上昇し、神田財務官は「スタンバイです」と発言し介入警戒が高まりましたが、ポジション調整や米金利の低下からドル円は150円割れて推移し介入警戒感は後退しています。
今の所は円買いに動く要因が見えてこず、逆に市場予想を下回る日本のGDPなどから緩和政策の長期化が予想される中、週末の感謝祭などの連休を控えて円キャリートレードのポジション調整のため円買いが出たとの見方が強いようです。
なので、再度円安トレンドでドル円が上昇した場合は介入に関する発言が出てくることもあるので注意しておきたいと思います。
また、今までの円安トレンドが終了するのかにも注目しておきたいと思います。
以下、去年の口先介入時のものです。
◎本日のイベントスケジュール
11月21日(火曜日)
18:05 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
22:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)
22:45 EUR マッコールECB理事発言
11月22日(水曜日)
オランダ総選挙
00:00 USD 米中古住宅販売戸数
01:00 EUR ラガルドECB総裁発言
02:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言
03:00 USD 米10年債入札
04:00 USD FOMC議事要旨(11月1日分)