2024年2月21日
FOMC議事要旨に注目! 「2月21日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はカナダでCPI(消費者物価指数)が発表され、市場予想を下回る結果となりカナダドルが大きく売られる展開となりました。
連休明けの米国市場は米金利が低下しドル売りが先行、1月米景気先行指標総合指数が市場予想を下回るとさらに金利低下とドル売りが進みました。
ただ、FOMC議事要旨や米国企業のエヌビディアの決算発表を控えて動きづらい展開となりました。
本日は注目のFOMC議事要旨の発表が予定されていて、要人発言とともに注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
FOMC議事要旨
FOMC議事要旨では利下げタイミングと利下げ回数に注目が集まります。
3月利下げの可能性はなくなり、5月利下げなのか6月利下げなのかに注目が集まっています。
5月利下げの可能性が見えてくるような内容であればドル売りが進むのではないかと思います。
また、QT(量的引き締め)終了に関する議論があったのかにも注目です。
2月FOMC後の記者会見でパウエルFRB議長は3月FOMCよりQT(量的引き締め)終了に関する議論を進めると発言していました。
2月FOMCで全くQT(量的引き締め)終了に関する議論がなかったのか、仮に議論があれは金利低下しドル売りが進むのではないかと注目しています。
2)経済指標
豪賃金指数
四半期に一度発表される賃金指数は米国の平均時給のように、人件費などの労働コストを計る指標として注目されています。
賃金指数が順調に低下してきている、市場予想を下回る結果となるようであれば豪州のインフレも落ち着き始めると受け止められ、利上げ終了し利下げのタイミングに期待が集まる展開となるのではないかと思います。
3)要人発言
今週は重要指標が少ないことから要人発言をキッカケにしてマーケットが動く可能性が高いのではないかと思っています。
要人発言では、各国中銀の利下げ時期に関する発言に注目が集まっています。
現在の利下げ期待は欧州が最初に利下げするのではないか、次に英国か米国かで競っている感じ。
欧州は早ければ3月もしくは4月予想となっています。
英国は5月もしくは6月には利下げの可能性は排除できない、米国は6月もしくは6月以降になるのではないかと予想されています。
スイス中銀も3月利下げの可能性を織り込もうとしている状況です。
要人発言で利下げ時期に変化が出るような発言が出てこないか注目しておきたいと思います。
また、日銀は金融正常化に向けての発言に注目が集まっています。
海外からの報道ではマイナス金利解除後に追加利上げがあるのではないかと報じられる中、先週の植田日銀総裁や内田日銀副総裁の発言からは追加利上げを否定する内容となっています。
ドル円は150円を超えて151円手前まで上昇しています。
鈴木財務相や神田財務官からは口先介入発言が出ていますが、レベル感的にはまだ軽い表現となっています。
けん制発言のレベル感がどこまで思い表現となってくるのか注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
2月21日(水曜日)
08:50 JPY 日本貿易収支
09:30 AUD 豪賃金指数
19:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
22:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
22:30 CAD グラヴェルBOC副総裁発言
23:00 GBP ディングラBOE外部理事
2月22日(木曜日)
00:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)
03:00 USD ボウマンFRB理事発言
03:00 USD 米20年債入札
04:00 USD FOMC議事要旨(1月31日)
06:45 NZD NZ貿易収支