2021年4月7日
FOMC議事録で米金利は動くのか? 「4月7日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は目立った指標もない中で米金利が低下、バイデン大統領による追加経済対策案(第2弾)に関することが要因ではないかと言われています。
金利が低下したことで米ドル売りに繋がり、ドル円は下落し、一時109円台ミドルまで下落しました。
ただ、ドルの強さを計るドルインデックスを見ると、押し目・調整レベルなので、ドル安トレンドに変わったわけではないと思います。
米金利がマーケットの注目を集める中、FOMC議事録発表が予定されています。
議事録を見極めたいというところからNY前半までは、何か大きなヘッドラインが出ない限りは様子見姿勢になりそうな気がしています。
目次
◎本日の注目点
1)FOMC議事録
米経済は回復基調にある中で、先日のFOMCでは緩和政策を継続すると発表されました。
FOMCの中で、全くテーパリングについて触れられなかったのか、それとも数名でもテーパリング論が出てきていたのか、利上げ時期に前倒し論がなかったのかなど、議事録の内容に注目です。
早期のテーパリング論や早期の利上げ論が出てきているようであれば、金利の上昇に繋がり、ドル買いに繋がるのではないかと思われます。
2)米金利
昨日の米金利は大きく低下し、ドル売りに繋がりました。
バイデン政権が進める追加経済対策案(第2弾)に対して民主党内からも反対意見が出てきたことで、3∼4兆ドル規模というのは難しくなるのではないかとの噂が出てきています。
規模が小さくなるということは国債の発行額が少なくなり、米金利の低下につながったのではないかと思われます。
また、規模が小さくなることで、経済の過熱感が期待していたほど過熱しないのではないかとの思いから、金利が低下したのではないかとの見方もあります。
追加経済対策案(第2弾)に関する思惑や発言で金利が動く可能性が高いので注意しておきたいと思います。
追加経済対策案(第2弾)以外では、FRB理事や地区連銀総裁の発言にも注目です。
テーパリング開始時期や利上げ開始時期に関して、パウエルFRB議長はハト派姿勢を変えていませんが、マーケットの期待感(前倒し)は高まっています。
FOMCはパウエルFRB議長が反対しても、他の理事や地区連銀総裁が利上げ票を入れ、多数を獲得すれば利上げとなってしまいます。
テーパリングの前倒しや時期、利上げの前倒しや時期に敏感になっており、前倒しとなれば金利は急騰しドル買いに繋がると思われます。
要人発言には要注意です。
3)欧英サービス業・総合PMI
今回のサービス業・総合PMIは改定値なので、予想と乖離することはあまりありませんが、予想値と大きくズレた場合、速報値から大きく改定された場合は値動きに繋がる可能性があります。
特に欧州は、コロナ感染拡大やロックダウン、ワクチン接種が思ったように進んでいないなど、景況感を示すPMIに影響しそうな材料が豊富なので要注目です。
◎本日のイベントスケジュール
4月7日(水曜日)
G20財務相・中央銀行総裁会議
国際通貨基金(IMF)・世界銀行春季会合(テレビ会議)
16:50 EUR フランスサービス業・総合PMI(改定値)
16:55 EUR ドイツサービス業・総合PMI(改定値)
17:00 EUR ユーロ圏サービス業・総合PMI(改定値)
17:30 GBP 英サービス業・総合PMI(改定値)
21:30 USD 米貿易収支
21:30 CAD カナダ貿易収支
22:00 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁発言
23:00 CAD IveyPMI
23:30 USD 原油在庫量
4月8日(木曜日)
00:00 USD カプラン・ダラス連銀総裁発言
01:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
03:00 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
03:00 USD FOMC議事要旨(3月17日分)
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