G20財務相・中央銀行総裁会議開催で為替介入あるか? 「4月17日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年4月17日

G20財務相・中央銀行総裁会議開催で為替介入あるか? 「4月17日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は円安が進みドル円は一時154.79円まで上昇しました。

ドル円は154.70円を超えるとドル円は神経質な動きとなり、154.75円から154.05円付近まで急落する場面もありました。

その後も154.70を超えると介入の警戒感が高くなっています。

 

本日はG20財務相・中央銀行総裁会議が予定されており、介入警戒感がさらに高まるのではないかと注目しています。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

英CPI(消費者物価指数)

予想:3.1%

前回:3.4%

英国は早ければ6月にも利下げが実施されるのではないかとの予想が出始めています。

主要中銀の中で最も高い物価高を記録していた英国の物価が、どこまで低下しているのかCPI(消費者物価指数)の結果に注目です。

CPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を下回る結果となれば、利下げ期待も高まるのではないかと注目しています。

 

 

 

ベージュブック

米国の経済を確認するためベージュブックに注目しています。

想定以上の経済の強さから利下げの先送りが進むのではないかと注目されています。

経済報告の中でも雇用状況、消費、家賃などインフレに関する内容に注目です。

強い経済と高いインフレが確認されるようであれば年内1回の利下げ、もしくは来年の利下げ開始に繋がる可能性があります。

ベージュブックの結果と金利に注目したいと思います。

 

 

 

豪雇用統計・失業率

予想:7.2K・3.9%

前回:116.5K・3.7%

RBA理事会ではタカ派スタンスから中立にスタンス変更、今後さらにハト派にスタンス変更するのか注目されています。

雇用状況が悪化していればRBAがハト派に傾くのではないかと思います。

同時に発表される労働参加率と併せて注目しておきたいと思います。

 

 

 

2)要人発言

 

先週はNZ・カナダ・欧州の金融政策は市場予想通りの結果が発表され、今後の金融政策に関しての要人発言に注目です。

それぞれの要人発言の注目ポイントは以下の通りです。

 

FRBは年内利下げ回数を3回と予想していますが、雇用統計やCPI(消費者物価指数)の結果が強く利下げ期待は後退し年内2回、もしくは1回の利下げになるのではないかと注目されています。

また、11月には大統領選挙も控えており、選挙期間中の利下げの実施などにも注目が集まっています。

 

ECBは6月の利下げが既定路線となりつつあります。

先週のECB理事会では据え置きが発表されましたが、先週の理事会で数名の理事は利下げを支持したとのこと。

6月の理事会に向けてどのくらいの理事から利下げに関する発言が出てくるのか注目です。

 

英中銀は先日の金融政策発表で利上げ支持はいなくなり、ベイリーBOE総裁は利下げについて前向きな発言が出てきており、利下げ期待が高まっています。

今週は英国の経済指標が多数発表されるため、結果を受けて利下げに関する発言が増えてくるのか、ハト派スタンスが強くなるのか注目されています。

 

スイス中銀はサプライズの利下げを発表し、追加利下げが出てこないか注目されています。

また、スイスはフラン高に対する介入などの発言にも注目しておきたいと思います。

 

 

 

 

3)リスク要因

 

中東リスク

中東ではイランとイスラエルの対立が高まり、ドローンやミサイルが発射される事態になっています。

昨日はイスラエルがイランに対して報復計画を最終決定したと報じられています。

次期や規模に関しては未定となっており、いつ報復攻撃があるかわからない状況でリスクが高まっています。

中東リスクが高まると原油高に繋がり、再度エネルギー価格高騰による物価高が進む可能性がります。

インフレが進めば、利下げ期待が先送りとなります。

特に米国はインフレが高止まりしていることから利下げ先送り観測が高まっており、原油高による物価高から利下げ先送り観測がさらに高まる可能性があります。

米金利高・ドル高が進み、ドル円はさらに上昇する可能性があります。

 

 

 

円買い介入

昨日も円安が進み、154.79円まで上昇しています。

154.70円を超えると大口の利益確定なのか、小規模の介入なのか、一時70pipsの急落が起きるなど神経質な動きとなっています。

155円が介入ラインではないかと注目が集まっており、今後も神経質な動きが続くのではないかと思います。

財務省・金融庁・日銀による3者会合の開催やレートチェックに注目。

もしくはこれらを飛ばして一気に実弾介入の可能性もあるのではないかと注目しています。

 

また、本日からG20財務相・中央銀行総裁会議が予定されています。

G20の場で各国に理解を得たうえで介入ということもあるのかと注目しておきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

4月17日(水曜日)

 

G20財務相・中央銀行総裁会議

 

15:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)

18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)

21:05 GBP グリーンBOE外部理事発言

22:00 USD チポローネECB専務理事発言

23:30 USD 原油在庫量

 

 

4月18日(木曜日)

 

G20財務相・中央銀行総裁会議

 

00:00 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言

00:45 EUR シュナーベルECB専務理事発言

01:00 GBP ベイリーBOE総裁発言

02:00 USD 米20年債入札

03:00 GBP ハスケルBOE外部理事発言

03:00 USD ベージュブック(地区連銀経済報告)

06:30 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言

07:30 USD ボウマンFRB理事発言

10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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