2021年6月11日
G7首脳会議に反発して中国リスクが出てくるか? 「6月11日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はECB理事会が開催され、政策金利は予想通り据え置きが発表されました。
PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)は一部で購入ペースを抑えるのではないかと予想されていましたが、今まで通り早いペースで資産購入を続けると発表され、ハト政策を継続することを発表しました。
ただ、経済見通しは大幅上昇修正され、強弱入り混じる内容にユーロの動きは限定的でした。
米CPI(消費者物価指数)も発表され予想を上振れる結果でしたが、一時的に金利は上昇し米ドルが買われましたが、その後は金利も米ドルも低下しています。
このことから、本日も来週のFOMCを控えて様子見姿勢が続くのではないかと予想されます。
目次
◎本日の注目点
1)中国リスク
本日、英国でG7首脳会議が開催され、対中・対露包囲網が議論されるのではないかと見られています。
中国は7月に共産党100周年を控えていることから人権問題や香港・台湾問題など触れられたくない問題が多く、G7で包囲網に対し反発してくるのではないかと思います。
中国の反発は極東の地政学リスク、オセアニアの貿易リスクに繋がるのではないかと注目しています。
2)要人発言
本日、国際決済銀行(BIS)主催のイベントに英中銀の総裁・副総裁が参加します。
英中銀は一部理事から引き締め論が出ており、引き締めに動くのか総裁・副総裁の発言に注目しています。
引締めに関する発言が出てくればポンド買いが出てくるのではないかと注目しています。
3)米金利
昨日米CPI(消費者物価指数)が上振れたにもかかわらず、米金利は低下。
米10年債利回りは1.4%前半まで低下しています。
米金利に抑えられるように米ドルも弱含み、ドル円は109円前半で推移しています。
来週にFOMCを控えて米金利がどのように推移するのか、本日も米金利の動向に注目です。
◎本日のイベントスケジュール
6月11日(金曜日)
G7首脳会議
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)
16:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)
17:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言
17:30 GBP ベイリーBOE総裁、カンリフBOE副総裁、ラムスデンBOE副総裁、スナク英財務相発言
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数
6月12日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
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