2023年12月1日
ISM製造業景況指数とパウエルFRB議長の発言に注目! 「12月1日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目のPCEデフレーターが発表されましたが結果は市場予想通りで反応は限定的でした。
ただ、先日のウォラーFRB理事の利下げに関する発言を否定するように各要人がタカ派発言を繰り返し、米金利が底上げされドルの買い戻しが進みました。
本日はカナダの雇用統計と米国はISM製造業景況指数が予定されています。
また、パウエルFRB議長の発言も予定されています。
昨日発表されたPCEデフレーターの結果や、本日発表されるISM製造業景況指数の結果を受けてパウエルFRB議長がどのように発言するのか注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
カナダ雇用統計
今まではインフレ低下のために雇用状況を確認していましたが、今回は景気状況を確認するために雇用統計に注目したいと思います。
雇用が悪化し、失業率が悪化していれば景気後退が懸念され、利下げが意識される展開となるのではないかと注目しています。
ISM製造業景況指数
米国の景況感を確認するためISM製造業景況指数に注目しています。
FRBは利上げを終了し、次は利下げのタイミングに注目が移っています。
ISM製造業景況指数は景気の先行指標として注目されており、市場予想を下回る結果となれば市場予想以上の景気悪化となり利下げ確率が高まるのではないかと注目しています。
2)要人発言
来週は豪州とカナダ、その翌週は米国・英国・欧州・スイスと金融政策発表ラッシュが控えています。
年内最後となる金融政策発表ラッシュを控えて要人発言が注目されます。
来週以降はブラックアウト期間に突入する中銀が多くなり、要人発言が少なくなります。
そのため、金融政策変更などが出てこないのかを見極めようと今週の要人発言は重要になると思っています。
特に、利下げについての発言に注目です。
先日ウォラーFRB理事が利下げについて発言したことで米金利は急低下しドル売りが進みました。
ウォラーFRB理事の発言を否定しようと各FOMCメンバーがタカ派発言を続けていますが、ほかにも利下げについて発言が出てくるようだと米金利の低下は加速し、ドル売りも加速するのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
12月1日(金曜日)
10:45 CNY 財新製造業PMI
17:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)
17:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)
18:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)
18:30 GBP 英製造業PMI(改定値)
19:00 EUR エルダーソンECB専務理事発言
19:15 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
20:30 EUR ラガルドECB総裁発言
22:30 CAD カナダ雇用統計・失業率
23:45 USD 製造業PMI(改定値)
12月2日(土曜日)
00:00 USD ISM製造業景況指数
00:00 USD グールズビー・シカゴ連銀総裁発言
01:00 USD パウエルFRB議長総裁
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
04:00 USD パウエルFRB議長、クックFRB理事発言(パネルディスカッション)