2024年9月4日
JOLTS求人件数とカナダ金融政策に注目! 「9月4日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は経済財政諮問会議に出席した植田日銀総裁が、物価見通しが
世界的に株価下落、日経平均は日銀の追加利上げ観測から下落、米国は予想を下回るISM製造業景況指数や製造業PMI(改定値)の結果から景気後退を懸念して米株価下落に繋がり、リスクオフが進んでいます。
本日は米国の雇用指標であるJOLTS求人件数が発表されます。
市場予想を下回ると景気後退が懸念され株価下落、リスクオフがさらに進む可能性があるので注目しています。
また、カナダの金融政策発表にも注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
カナダ中銀金融政策発表
注目度:高い
織り込み度:0.25%
バイアス:特になし
ポイント:年内追加利下げの回数と来年の利下げ回数
カナダ中銀は6月・7月と連続利下げを実施しており、今回も追加利下げをするのではないかと予想されています。
注目は追加利下げの回数です。
年内の政策金利発表は今回を含めて3回あり、残り3回合とも利下げされるのではないかと予想されています。
声明文や記者会見から年内すべての会合で追加利下げを進めるのか、さらに0.5%利下げなど利下げ幅を拡大させるのか、それとも1会合は据え置きで利下げ幅を縮小させるのかを確認したいと思います。
2)経済指標
豪四半期GDP
豪州RBAは主要中銀の中で最も利下げが遅れる可能性が高い中銀です。
GDPの結果が市場予想を上回る結果となれば利下げ期待は遠のくのではないかと思います。
JOLTS求人件数
米国の雇用指標の先鋒であるJOLTS求人件数に注目。
物価が低下してきている状況で、FRBは雇用市場に注目しています。
JOLTS求人件数の悪化は利下げ幅の拡大、利下げスピードの加速に繋がるのではないかと注目しています。
注目度も高くなっているので、マーケットの反応も大きくなるのではないかと思います。
3)リスク要因
地政学リスクとしてウクライナ情勢や中東情勢が挙げられます。
どちらも武力行使を行っており、次の段階や最悪の段階に進む可能性に注意しておきたいと思います。
特にロシアが戦術核を使用した場合は大きくリスクオフが進むのではないかと思います。
その他にも米国大統領選挙に関する発言やヘッドライン、日本の自民党総裁選やその先の解散総選挙に関するヘッドラインに注目しておきたいと思います。
特に大統領選挙はトランプ候補とハリス候補が拮抗してきているため、どちらかに傾くような内容が出てきた場合はリスクオフが進む可能性があります。
また、日米ともに金融政策変更に注目が集まっています。
金融政策に関する発言やヘッドライン、観測から株価の下落に繋がりリスクオフが進む場合があります。
株価下落によるリスクオフにも注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
9月4日(水曜日)
10:30 AUD 豪四半期GDP
10:45 CNY 財新サービス業PMI
16:00 EUR エルダーソンECB専務理事発言
16:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)
16:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)
17:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)
17:30 GBP 英総合・サービス業PMI(改定値)
20:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
21:30 USD 米貿易収支
21:30 CAD カナダ貿易収支
22:45 CAD カナダ政策金利発表
23:00 USD JOLTS求人件数
23:30 CAD マックレムBOC総裁発言(記者会見)
9月5日(木曜日)
03:00 USD ベージュブック(地区連銀経済報告)
10:30 JPY 高田日銀審議員発言
11:00 AUD ブロックRBA総裁発言