2024年3月8日
NFP雇用統計に注目! 「3月8日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は今年の春闘の賃上げ要求が昨年の
植田日銀総裁が参院予算委員会で「賃金物価の好循環の強まり確認
注目されていたECB理事会は市場予想通り据え置きを発表しました。
同時に発表されたスタッフ予想(経済見通し)ではインフレ見通し、景気見通しともに下方修正されユーロ売りで反応しました。
その後ラガルドECB総裁の記者会見では利下げ議論に関して否定し、タカ派な内容が伝わるとユーロの買い戻しが進みました。
発言で注目したのは「4月にはもう少し、6月にはさらに状況が分かるだろう」「6月にはさらにデータが得られると幅広い合意」の部分で、4月のデータを確認し、6月には利下げに関するデータが得られると受け止められる内容ではないかと思います。
本日以降、ECB理事会メンバーから利下げについて、特に6月利下げについて織り込ませるような発言が出てこないか注目です。
また、本日は注目の雇用統計が発表されます。
前回の雇用統計がかなり上振れたため、今回の雇用統計は多少の下振れは許容されるのではないかと思います。
なので、前回に続き今回も市場予想を上振れした時の方が敏感に反応するのではないかと注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
NFP雇用統計
FRBがインフレの次に注目している雇用指標です。
雇用統計でまず注目するのは失業率で、どれだけ失業者が増えているのかです。
失業率の一つの基準が4%で基準を超えるのか、前回値が3.7%で前回値を超えるのかに注目です。
市場予想は3.7%なので基準を超えるのは難しいと思いますが、市場予想を上回れば前回値を上回り、雇用市場が悪化してきていることが確認されます。
また、雇用者数ですが、20万人と10万人など大台を割り込むことができるのかに注目です。
前回値が35万人で、今回の市場予想が15万人です。
市場予想通りであれば20万人の大台を割り込み、前回値よりも雇用市場が悪化していることが確認されます。
市場予想を下回り、10万人の大台を下回ることがあれば雇用市場が大きく悲観されるのではないかと思います。
雇用者数と失業率に注目しておきたいと思います。
カナダ雇用統計
カナダは米国よりも先に利下げに動くのではないかと注目されています。
カナダの雇用状況が悪化していれば利下げ期待が高まります。
どの程度雇用者数が減っているのか、失業者が増えているのか、カナダ雇用統計・失業率に注目です。
2)要人発言
欧米英など日本以外は利下げ時期に注目が集まっています。
スイスが一番利下げが近いと予想され、続いてカナダ、その次に欧州、英国と米国が年後半に利下げと予想されています。
いつから利下げがスタートするのか、年に何回利下げがあるのか、利下げに関する発言に注目です。
また、欧州や米国はQT(量的引き締め)終了に関する発言にも注目です。
発言を受けて金利が低下するようであれば通貨売りが進むのではないかと思います。
ECBは昨日の理事会で6月理事会での利下げの可能性が高まっています。
理事会後の要人発言にも要注目です。
対して日本は金融正常化に関する発言に注目です。
先週は高田日銀審議員が2%の物価目標達成が近付いたと発言したことで金融正常化が近いと受け止められ、日本の長期金利は上昇し円買いが進みました。
その後、植田日銀総裁が高田日銀審議員の発言を否定したことで再度金利は低下し、円売りが進みました。
昨日は今年の春闘の賃上げ要求が昨年の
さらに金融正常化に関する発言が出てこないか注目です。
◎本日のイベントスケジュール
3月8日(金曜日)
16:30 EUR シムカス・リトアニア中銀総裁発言
18:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言
19:00 EUR ユーロ圏GDP
21:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
22:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給
22:30 CAD カナダ雇用統計・失業率
3月9日(土曜日)
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)