2022年10月6日
NFP雇用統計を控えて様子見ムードか!? 「10月6日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は予想をやや上回るADP雇用統計、前回値を下回ったものの予想を上回る結果となったISM非製造業景況指数の結果を受けてドル買いが進みました。
RBNZ理事会は事前予想通り0.5%利上げを発表しました。
前日にRBA理事会が予想を下回る0.25%利上げを発表していただけに、RBNZ理事会も予想を下回る0.25%利上げの可能性もあるのではないかとの思惑が出ていただけに、0.5%利上げ発表後はNZドル買いが進みました。
本日は重要度の高い指標も少なく、明日に雇用統計を控えていることから様子見ムードが強くなるのではないかと思っています。
要人発言やECB理事会議事要旨、リスク要因などに注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)ECB理事会議事要旨
欧州は物価高に対応すべく大幅利上げを進めています。
ECBのマイナス金利を解除し、プラス金利にしています。
今後の利上げペースや、利上げに対してどのような議論がされたのか、次回のECB理事会のヒントがないか議事要旨の内容に注目です。
欧州はネガティブな材料が多いので、議事要旨の内容でネガティブな内容があるとユーロ売りが進む可能性に注目しています。
2)リスク要因
ロシア・ウクライナ情勢
ロシアはウクライナ東部4州をロシアとして併合してしまいました。
東部4州の併合を欧米諸国は当然批判し、トルコなども併合を批判しています。
欧米などは併合をキッカケに、さらにロシアへの制裁を強化すると思われます。
今後ロシアがどのような行動に出てくるのか、ロシアは東部4州への攻撃はロシアへの攻撃とみなすと言っているので、東部4州へ攻撃した場合ロシアがどのような反撃をしてくるのか注目です。
ロシアの動き次第では再度リスクオフが大きく進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
欧州リスク
欧州にはエネルギー問題・食糧問題・イタリア問題・英国との関係など多くの問題を抱えています。
なかでもロシアからの天然ガス供給パイプライン「ノルドストリーム」の停止は欧州のエネルギー価格高騰に繋がっています。
パイプラインに損傷があり天然ガスが漏れているとの報道で、原因はロシアによるものではないかと言われています。
また、ガス供給のガスプロムはイタリア向けの供給を停止するとの報道も出ており、欧州のエネルギー事情はさらに苦しくなってきています。
イタリアでは総選挙で右派連合が政権をとっており、EUとの結束に不安が出てきています。
◎本日のイベントスケジュール
10月6日(木曜日)
09:30 AUD 豪貿易収支
17:30 GBP 英建設業PMI
20:30 EUR ECB理事会議事要旨(9月8日分)
21:30 USD 失業保険申請件数
21:50 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
23:00 CAD カナダIveyPMI
10月7日(金曜日)
00:35 CAD マックレムBOC総裁発言
02:00 GBP ハスケルBOE外部理事
02:00 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言
02:00 USD クックFRB理事発言
06:00 USD ウォラーFRB理事発言
07:30 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
09:30 AUD RBA半期金融報告