2023年10月5日
NFP雇用統計を控えて様子見ムード! 「10月5日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日のADP雇用統計は市場予想を大きく下回りましたがドル安は一時的、その後発表されたISM非製造業景況指数はやや予想を上回りましたが反応は限定的でした。
また、昨日は一昨日の円買い介入の動きについて発言が続きました。
財務官や財務相は引き続き介入についてはノーコメントと発言しています。
そんな中で日銀当座預金の予想などから日本当局による介入はなかったとBloombergが報じています。
本当に実弾介入ではなかったとすると、大きなポジションのクローズなどによる下落だったのかもしれません。
本日は明日に雇用統計を控え様子見ムードが強くなるのではないかと思います。
その中で、要人発言や円安・介入警戒に注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)円安・介入警戒
一昨日の米雇用指標JOLTS求人件数が強かったことで米金利は上昇し、ドル円は150円を超え一時150.
その直後、大きな円買いが実施され、市場では円買い介入が実施されたのではないかとの観測が出ています。
財務省幹部は為替介入の有無について「ノーコメント」と回
昨日公表された日銀の当座預金残高の予想から日本当局による介入ではなかったとBloombergが報じています。
ということは、150円に達したとしても前回同様に介入が実施されない場合もあります。
本当に実弾介入が実施されるのか、レートチェックと発言のレベル感に注目しておきたいと思います。
以下、去年の口先介入時のものです。
2)要人発言
FRB
FRBは9月FOMCのドットチャートで年内あと1回の追加利上げが予想されています。
そのうえで、FOMC以降に要人発言で雇用・失業率に関する発言が多くなっています。
今週はJOLTS求人件数をはじめ、ADP雇用統計や失業保険申請件数、NFP雇用統計と雇用関連指標が立て続けに発表されます。
雇用指標を受けて、FRB要人の発言に変化があるのか注目です。
ECB
欧州では景気悪化などから利上げ終了期待が高まっています。
ECB要人から利上げ終了に関する発言が出てこないか注目です。
先週発表されたIMM通貨先物ポジションでは、ユーロ買いポジションがたまっていますが減少傾向にあります。
利上げ終了が意識されればユーロ売りが進むのではないかと思っています。
英中銀
英中銀は先日の金融政策発表で、サプライズの据え置きを選択しました。
特に英中銀のメンバーの多くが据え置きを支持していたことから、利上げ終了が意識されています。
要人発言から利上げ終了が感じられると一気に利上げ終了観測が高まり、ポンド売りが加速するのではないかと注目しています。
3)経済指標
失業保険申請件数
失業保険申請件数は毎週発表されるため速報性の高い雇用指標として注目されています。
現在のFRBは雇用市場に注目していると思われます。
要人発言からも雇用市場に関する発言が良く出てきます。
中でも失業率に関する発言が多く、失業者に関する指標であり先行指標として失業保険申請件数に注目です。
◎本日のイベントスケジュール
10月5日(木曜日)
09:30 AUD 豪貿易収支
15:00 EUR ドイツ貿易収支
17:30 GBP 英建設業PMI
18:45 GBP ブロードベントBOE副総裁発言
18:45 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
21:30 CAD カナダ貿易収支
21:30 USD 米貿易収支、失業保険申請件数
22:00 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
22:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
22:45 EUR デギントスECB副総裁発言
23:30 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
23:40 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言
10月6日(金曜日)
00:30 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
01:00 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
01:15 USD バーFRB副議長発言