PCEデフレーターはじめ経済指標とリスク要因に注目! 「9月29日の注目点とイベントスケジュール」

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2023年9月29日

PCEデフレーターはじめ経済指標とリスク要因に注目! 「9月29日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日はやや弱い米指標により米金利は低下、グールズビー米シカゴ連銀総裁がハト派発言をしたことで米金利は低下、最近の上昇していた調整で米金利が低下したことで、米ドル売りが進みました。

ただ、円売りが進んでいることもあり、ドル円の下落は限定的でした。

 

本日は月末・期末要因と米国ではリスク要因が注目されています。

その他、経済指標も多数予定されており、今週最大の山場になるのではないかと注目しています。

また、来週週明けには窓開けのリスクもあるので、ポジション調整などには注意しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

英GDP

英中銀は先日の金融政策発表でサプライズの据え置きを発表しました。

インフレは高止まりしているものの今後は低下するとの予想、景気後退を懸念して据え置きを判断した理事が多いようです。

今回発表されるGDPが予想を下回り、景気後退が懸念されるようであれば次回も据え置きの可能性が高まるのではないかと注目しています。

 

 

 

フランス・ユーロ圏HICP(消費者物価指数)

先日発表されたECB理事会では0.25%の利上げが発表されましたが、事前予想は利上げと据え置きが半々となるなど利上げ終了が意識され始めています。

欧州でもドイツに次ぐ経済国のフランスとユーロ圏全体のデータが発表され、インフレ低下が確認できるような内容であれば次回理事会での据え置き確率が高まり、ユーロ売りが進むのではないかと思います。

 

 

 

カナダGDP

カナダ中銀は米国より先行していることから注目されています。

カナダ中銀が利上げ終了に動くのか、追加利上げに動くのか、判断材料の一つとしてGDPがあります。

景気後退が懸念される結果となれば利上げ終了観測が意識されるのではないかと思います。

また、カナダのGDPは月次GDPがあるので、速報性が高いので注目しています。

 

 

 

米PCEデフレーター

先日発表されたFOMCではタカ派な内容となり、ドットチャートからは年内あと1回の追加利上げが予想されています。

FRBの最も政策判断に重要視しているPCEデフレーターの結果次第で、追加利上げの可能性に変化があるのではないかと思います。

強い結果となれば追加利上げの可能性が高まり、ドル買いが進むのではないかと注目しています。

 

 

 

ミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率

FRBによるハイペースの利上げと、高止まりしているインフレ影響から景気後退が注目されています。

景気後退が確認されるのか、今後の景況感に注目です。

また、同時に発表される期待インフレ率に注目です。

FRBはインフレ抑制のために利上げを続けており、期待インフレ率が高止まりしているようであれば追加利上げの可能性がたまるのではないかと注目しています。

 

 

 

中国製造業・非製造業PMI

中国は大手不動産会社ののデフォルト危機など、景気後退が懸念されています。

中国の経済がどこまで悪化しているのか、製造業・非製造業PMIに注目です。

しかもマーケットクローズ後に発表されるため、週明けマーケットへの影響には注意しておきたいと思います。

 

 

 

2)円安・介入警戒

 

先週発表されたFOMCはややタカ派、日銀は大規模緩和を継続と、金融政策の差からドル高円安が進みやすい状況となっています。

金融政策発表後にドル円は年内高値である148.46円まで上昇しています。

昨年の9月にはFOMC発表後に日銀が緩和継続の発表をして円安が進み、その後に円買い介入を実施しています。

今週に入りドル円は引き続き上昇傾向にあり、一時149.71円と昨年10月24日以来11カ月ぶりの高値を付け、昨年の介入警戒水準に達しており円買い介入に注目が集まっています。

また先日、鈴木財務相が午前と午後で二回「(為替について)高い緊張感をもって市場動向を見ている」と発言したことで介入警戒感が高まっています。

本日もレートチェックや口先介入のレベル感と併せて、円買い介入に注視しておきたいと思います。

 

以下、去年の口先介入時のものです。

 

 

 

3)リスク要因

 

米国では予算案とストライキのダブルでリスクを抱えています。

特に注目しているのが予算案で、来週から米国は新年度突入するのですが予算案が議会を通過していません。

なので、このまま予算案が議会を通過しない状況で10月を迎えると、トランプ政権時以来の政府機関の閉鎖に陥るのではないかと思います。

週明けは10月だということを考えると、本日の議会で予算案が通過しなければ来週から政府機関の閉鎖となり、マーケットの反応がどこまで出てくるかわかりませんが週明け窓開けする可能性があります。

月末や期末要因と組み合わせると本日の夜から週明けにかけて大きく動く可能性があるので、ポジションの持越しなどは注意しておきたいと思います。

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

9月29日(金曜日)

 

10:45 CNY 財新製造業PMI

15:00 GBP 英GDP(改定値)

15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)

16:40 EUR ラガルドECB総裁発言

17:45 EUR バスレ・スロベニア中銀総裁、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁発言

18:00 EUR ビスコ・イタリア中銀総裁、カザークス・ラトビア中銀総裁発言

18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)

21:30 CAD カナダGDP

21:30 USD 米PCEデフレーター

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)・期待インフレ率

 

 

9月30日(土曜日)

 

01:00 EUR ラガルドECB総裁発言

01:45 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

10:30 CNY 中国製造業・非製造業PMI

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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