2024年6月18日
RBA理事会と米小売売上高に注目! 「6月18日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は欧州・フランス政治リスク日経平均株価は大幅に反落し、下げ幅は一時800円を超えました。
ニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想を上回ったことを受けて、米10年債利回りが4.27%台まで上昇し、ドル円は
本日は豪州の金融政策、米経済を確認する小売売上高に注目です。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
RBA理事会
注目度:高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:特になし
ポイント:利上げの可能性について
今回の理事会では据え置きが予想されています。
前回5月の理事会ではCPI(消費者物価指数)の高止まりを理由に利上げが検討されていました。
先日発表されたCPI(消費者物価指数)はさらに上昇し、昨年11月以来の高水準を記録しています。
このことから、今回の理事会では前回よりも利上げに前向きな内容が出てくるのではないか、タカ派が進むのではないかと注目しています。
2)経済指標
米小売売上高
強い経済で米国の利下げは先送りされてきましたが、直近の経済データからは景気後退が見え始めています。
消費状況が確認できる小売売上高の結果が弱い結果となれば、米国の景気後退の可能性につながり利下げ前倒し期待につながるのではないかと注目しています。
3)リスク要因
フランス・欧州政治リスク
欧州議会選挙で極右・右派政党が躍進したことで、フランスのマクロン大統領はフランス下院議会を解散総選挙を決定しました。このことで欧州ではブレグジットの再来、フランスもEUから離脱を目指すのではないかとリスクオフになっています。
選挙は7月7日ですが、選挙に向けていろいろな報道が出ており、リスクオフが進んだり後退したりしています。
フランス議会選挙に関するヘッドラインに注目しておきたいと思います。
円安・介入警戒
先週のFOMC・日銀の金融政策が発表されFRBは利下げ先送り、日銀は国債買い入れ額の減額と利上げ先送りが発表され、ドル買い円売りが進んでいます。
ドル円は160円を目指す可能性が高くなり、いつ円買い介入が実施されるのか注目されています。
また、160円を超えたときにストップを巻き込み、一気にドル円が上昇しないかにも注目です。
4)要人発言
日米欧の金融政策が発表され、次回以降の金融政策に注目が集まっています。
米国FRBは3月ドット・チャートよりも6月ドット・チャートのほうが利下げ見通しが先送りされ、年内利下げ回数が1回、11月もしくは12月の利下げ開始ではないかと予想されています。
ただ、まだ期間はあるので経済指標の結果などから要人発言の内容に変化がないか、9月利下げ開始につながる発言が出てこないか注目です。
欧州は6月理事会で利下げを実施しており、今後の利下げペースに注目が集まっています。次の利下げ時期と年内の利下げ回数について、ヒントとなるような発言が出てこないか注目です。
また、フランスはじめ政治リスクに関する発言が出てこないかにも注目です。
日本は円買い介入に関する発言と、国債買い入れ額の減額方針と利上げ時期についての発言に注目です。
すでに国債買い入れ額の減額に関しては織り込まれている部分も大きいので、減額規模が小規模になるようであれば円売りが進むのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
6月18日(火曜日)
09:10 AUD エリスRBA総裁補佐発言
10:00 USD クックFRB理事発言
13:30 AUD RBA理事会・政策金利・声明文
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)
19:00 EUR ブイチッチ・クロアチア中銀総裁発言
21:00 EUR チポローネECB専務理事発言
21:30 USD 米小売売上高
22:30 EUR デギントスECB副総裁発言
23:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
6月19日(水曜日)
00:00 EUR クノット・オランダ中銀総裁発言
00:40 USD コリンズ・ボストン連銀総裁発言
01:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
02:00 USD 米20年債入札
02:00 USD クーグラーFRB理事、ローガン・ダラス連銀総裁発言
02:20 USD ムサレム・セントルイス連銀総裁発言
03:00 USD グールズビー・シカゴ連銀総裁発言
08:50 JPY 日本貿易収支、日銀金融政策決定会合議事要旨(4月26日分)