2024年9月24日
RBA理事会に注目! 「9月24日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はフランス・ドイツ・ユーロ圏の製造業・サービス業・総合PMIの速報値が軒並み市場予想を下回り、弱い結果となったことでユーロが大きく売られる結果となりました。
米国の製造業・サービス業・総合PMI速報値は製造業が市場予想を下回ったものの、全体的にはほぼ横ばいであったことから米金利は上昇しドル買いで反応しました。
本日はRBA理事会が予定されています。
主要中銀の中では、特殊な日銀を除き豪州だけがタカ派姿勢を貫いていることから、いつハト派に転換するのか注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
RBA理事会
注目度:高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:豪ドル底堅い
ポイント:利下げ開始時期
RBAはインフレ懸念から利下げに慎重な姿勢を示しています。
早くても利下げは来年になるのではないかと予想されており、声明文から利下げ時期のヒントが出てこないか注目しています。
利下げ時期が予想通り来年以降であれば豪ドルは底堅く推移し、年内もしくは年明け早い時期に利下げの可能性が示唆された場合は豪ドル売りが進むのではないかと考えています。
2)経済指標
豪CPI(消費者物価指数)
RBAはインフレを懸念してタカ派姿勢を取っています。
CPI(消費者物価指数)が市場予想を下回り、インフレの鈍化が確認されれば利下げの前倒しの可能性が出てくるのではないかと注目しています。
3)要人発言
先週までに主要中銀の金融政策発表が終了しました。
次回の金融政策発表に向けて、各要人発言の内容に注目です。
FRBは9月FOMCで年内利下げの見通しを0.5%(0.25%×2回)としています。
ターミナルレート(利上げの最終水準)を2.9%としています。
現在の金利が4.75%~5.00%なので、ターミナルレートまで2.00%の利下げ(0.25%×8回)となります。
今年0.5%利下げを実施するのであれば、来年1.5%(0.25%×6回)の利下げを進めるのか、利下げペースについてどのようは発言が出てくるのか注目です。
ECBは10月の理事会で利下げがあるのか、それとも据え置きなのか、発言内容に注目です。
先日の理事会後、0.25%利下げと据え置きで発言が分かれているため、どちらの発言が優勢となってくるのか、指標結果などを受けて発言内容に変化が出てくるのか注目です。
英中銀はインフレの高止まりから利下げには慎重な姿勢を示しています。
先日のMPC(金融政策決定会合)で、9名中8名のメンバーが据え置きを支持しています。
これから、11月のMPCに向けて利下げ支持がどこまで増えていくのか発言なように注目したいと思います。
日銀は年内の追加利上げがあるのか、発言内容に注目です。
予想では年内追加利上げと、追加利上げは来年に持ち越しとの予想が分かれています。
年内追加利上げの期待が進めば、再度円高が進む可能性があるので注目しておきたいと思います。
4)リスク要因
自民党総裁選
今週は自民党総裁選の投開票が予定されています。
誰が総裁となるのか、次期総裁は解散総選挙を考えているのか、総裁選の結果がマーケットに影響を与えるのか、総裁選の結果とその後の発言に注目です。
マーケットへの影響はほとんどないと思いますが、立憲民主党の総裁選も予定されているので結果には注意しておきたいと思います。
ウクライナ情勢・中東情勢
ウクライナには米英から兵器が支援されたとの話もあります。
今後、ロシアとウクライナの対立が激化し、リスクオフが進む可能性には注意しておきたいと思います。
また、中東では対立が激化しており、ポケベル(通信機器)が一斉に爆発するなど新たな展開も進んでいます。
マーケットがリスクオフとして受け止めるのか、中東情勢にも注意しておきたいと思います。
月末要因
月末に向けてリバランスの動きなどが出てくる可能性があります。
25日や週末にかけてリバランスの動きが活発になるのか、ロンドンFIXの前後には注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
9月24日(火曜日)
13:30 AUD RBA理事会・政策金利・声明文発表
14:05 JPY 植田日銀総裁発言
14:30 AUD ブロックRBA総裁発言(記者会見)
17:00 EUR ミュラー・エストニア中銀総裁発言
20:00 EUR エスクリバ・スペイン中銀総裁発言
22:00 USD ボウマンFRB理事発言
23:00 USD 米消費者信頼感指数
9月25日(水曜日)
01:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
01:55 CAD マックレムBOC総裁発言
02:00 USD 米2年債入札
10:30 AUD 豪CPI(消費者物価指数)