2024年2月28日
RBNZ理事会に注目! 「2月28日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は日本のCPI(消費者物価指数)が発表されましたが、市場予想を上回り日銀の物価目標である2%を超える結果となりました。
市場予想を超えるCPI(消費者物価指数)の結果を受けて日銀の金融正常化の先送り観測が高まりましたが、マーケットの反応は限定的となりました。
NY時間では耐久財受注や米消費者信頼感指数が市場予想を下回る結果となりドル売りが進みましたが、下値は限定的でした。
本日は豪CPI(消費者物価指数)やRBNZ理事会などオセアニアが大きく注目されています。
特にRBNZ理事会は主要中銀の中で唯一利上げ観測が出ているので、内容次第では大きくNZドル買いが進む可能性があるので要注目です。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
RBNZ理事会
注目度:かなり高い
織り込み度:据え置きが織り込み済み
バイアス:特になし
ポイント:追加利上げの可能性
強い経済指標の結果に加えて、豪大手銀行がRBNZの追加利上げを予想したことで追加利上げの有無に注目が集まっています。
今回のRBNZ理事会では据え置きが予想されていますが、声明文や記者会見で追加利上げの可能性に繋がるヒントが出てくるようであればNZ金利は上昇し、NZドル買いが進むのではないかと思います。
逆に追加利上げの可能性を否定し、次の変更は利下げというような内容が出てくると大きくNZドルが売られるのではないかと注目しています。
2)経済指標
豪CPI(消費者物価指数)
お隣ニュージーランドでは追加利上げが予想される状況です。
今回の豪州CPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を大きく上回る結果となれば、RBAの追加利上げの可能性も意識されるのではないかと注目しています。
逆に市場予想を大きく下回る結果となれば利下げ期待が高まり豪ドルが大きく売られるのではないかと注目しています。
米GDP(改定値)
米国は強い経済と高止まりするインフレから利下げ期待が後退しています。
今回のGDPは改定値なので大きな乖離は出ないと思いますが、市場予想を上回り速報値から上方修正されるようであれば利下げ期待はさらに後退するのではないかと注目しています。
豪小売売上高
豪州の景気を確認するため、小売売上高の結果に注目。
小売りの状況が市場予想を下回り、豪州の経済に低下がみられると利下げ期待に繋がり豪ドルが売られるのではないかと注目しています。
3)要人発言
今週は重要指標が多く、指標結果を受けて要人発言に変化があるのか注目しています。
要人発言は各国中銀の利下げ時期に関する発言に注目が集まっています。
米国は6月利下げが注目され、年内3~4回くらいになるのではないかと予想されています。
欧州では早ければ3月、4月もしくは6月の利下げがメイン予想となっています。
英国は6月以降ではないかと思われていましたが、先週の発言の中でインフレ低下を確認する前の利下げについて言及され5月の利下げ期待が高まっています。
スイスは3月利下げの可能性が出てきており、各国の要人発言から利下げ時期のヒントを探したいと思います。
また、日銀は金融正常化に向けての発言に注目が集まっています。
今週は日本のCPI(消費者物価指数)が予定されており、結果を受けて金融正常化に関する発言に変化が出てくるのかにも注目です。
物価上昇率が低下してきている状況となれば金融正常化は先送りになる可能性が出てくるのではないかと思っています。
その他にも介入警戒、口先介入にも注目です。
ドル円は150円を超えて151円手前で推移している状況で、鈴木財務相や神田財務官からは口先介入発言が出ていますが、レベル感的にはまだ軽い表現となっています。
今週は重要指標も多く、指標結果を受けて151円を超えて152円が近付いた時に、けん制発言のレベル感がどこまで思い表現となってくるのか注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
2月28日(水曜日)
G20財務相・中央銀行総裁会議
09:30 AUD 豪CPI(消費者物価指数)
10:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表
11:00 NZD オアRBNZ総裁記者会見
18:00 EUR ミュラー・エストニア中銀総裁発言
22:30 USD 米GDP(改定値)
2月29日(木曜日)
00:30 GBP マンBOE外部理事発言
00:30 USD 原油在庫量
02:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
02:15 USD コリンズ・ボストン連銀総裁発言
02:45 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
09:30 AUD 豪小売売上高
10:30 JPY 高田日銀審議員発言