2024年11月27日
RBNZ理事会や米国指標ラッシュに注目! 「11月27日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は早朝にトランプ次期米大統領がメキシコとカナダ、中国
イスラエルのネタニヤフ首相は演説でレバノンとの停
本日は感謝祭を翌日に控えて米国の指標発表が多数予定されています。
その他にもRBNZ理事会や豪CPI(消費者物価指数)の発表も予定されているので、経済指標の結果に注目したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
RBNZ理事会
注目度:高い
織り込み度:0.5%利下げ織り込み済み
バイアス:特になし
ポイント:利下げ幅と来年の利下げ見通し
今回の理事会は0.5%利下げの予想ですが、RBNZ理事会は次回が2月開催となるため今回の理事会で予防的に0.75%の大幅利下げするのではないかと噂があります。
0.75%の利下げが実施された場合はNZドルが売られるのではないかと注目しています。
0.5%の利下げだった場合は声明文や記者会見に注目。
来年の利下げの見通し、どこまで利下げを進めるのか、どのくらいのペースで利下げを進めるのか、声明文や記者会見からヒントを探したいと思います。
2)経済指標
豪CPI(消費者物価指数)
RBAは主要中銀で唯一のタカ派中銀です。
前回のCPI(消費者物価指数)は順調に鈍化傾向にあり、今回も順調に鈍化が確認できれば利下げ期待が高まり、豪ドルの上値を抑えるのではないかとCPI(消費者物価指数)の結果に注目しています。
米GDP(改定値)、失業保険申請件数、耐久財受注
米国の強い経済からFRBの利下げ予想は後退しています。
GDPが上方修正されていた場合は利下げ期待がさらに後退するのではないか、12月FOMCは据え置き予想が優勢になるのではないかと注目しています。
また、FRBは雇用市場に注目しています。
失業保険申請件数は毎週発表されるため、雇用統計・失業率の先行指標として注目されています。
失業保険申請件数が減少(強い結果)となった場合も利下げ期待が後退し、12月FOMCの据え置き予想が優勢になるのではないかと注目しています。
PCEデフレーター
FRBは物価と雇用を目標としていますが、物価を確認する指標として最も注目しているのがPCEデフレーターです。
物価の低下が予想よりも遅いようであれば、物価が予想以上に高かった場合は利下げ期待後退に繋がるのではないかと注目しています。
3)リスク要因
ウクライナ情勢
ウクライナはロシアに向けて米英の長距離ミサイル「AT
米国(バイデン政権)や英国は北朝鮮軍がロシアに加勢し、ウクライナへ侵攻していることから長距離ミサイルの使用を承認した模様。
ロシアはウクライナが米国や英国(西側諸国)の提供した長射程ミサイルを使用することは核を保有する米国や英国がロシアとの戦争に直接参加したものとみなすと牽制し、9月に発表した方針に基づいて核兵器の使用条件を示し
このことで核兵器の使用するリスクが高まったとリスク回避の動きとなりましたが、その後ラブロフ露外相
ただ、ロシアは核弾頭を搭載できる大陸間弾道ミサイル(
段々とウクライナ・ロシア双方の攻撃が激化してきており、少しの手違い(米国軍や米国領事館などへの攻撃)があった場合には全面戦争、第三次世界大戦に繋がるリスクがあるのではないかと注目しています。
ヘッドラインで大きく動く可能性があるので注意しておきたい、特に週末は感謝祭でマーケットの流動性が低下するのでヘッドラインで大きく値が動く可能性があるので注意しておきたいと思います。
トランプ次期大統領の言動
トランプ政権2.0の人事でマーケットは上下に動いています。
人事発表の内容に注目ですが、発言にも注意しておきたいと思います。
選挙の公約ではメキシコやカナダ、中国に対して高関税をかけると宣言しており、関税に関して発言が出てきた場合はマーケットが反応する可能性があります。
関税は大統領宣言ですぐに決定できるため、大統領への就任が決定した今、トランプ次期大統領が発言した内容は来年1月に就任した直後に大統領令を発令する可能性があります。
そのためトランプ次期大統領の言動に注目が集まっており、注目されているだけにマーケットも反応するため注意しておきたいと思います。
4)要人発言
FRB
FRBは11月FOMCで市場予想通り0.25%利下げを決定しました。
ただ、12月FOMCの追加利下げについてはデータ次第とし、現在は利下げと据え置きが拮抗している状況です。
声明文では「インフレ率が持続的に2%
直近のパウエルFRB議長の発言からもタカ派な内容が聞かれ、据え置きの可能性がやや優勢となっています。
FOMC議事要旨やPCEデフレーター、失業保険申請件数などの指標結果を受けて、どのような要人発言が出てくるのか、発言内容を受けて据え置き・利下げのどちらに織り込んでいくのか注目です。
ECB
ECBは10月理事会で2会合連続で利下げを決定しました。
今後についてはデータ次第との姿勢も維持していますが、マーケットは12月の理事会での追加利下げをほぼ織り込んでいます。
12月理事会では0.5%の大幅利下げの可能性が高まっており、一部では0.75%の利下げもありうるのではないかと噂が出始めています。
また、欧州ではドイツ政権の崩壊から政治的混乱が懸念されています。
ドイツ経済の停滞が欧州経済にどこまで影響があるのか、大幅利下げになるのか発言内容に注目です。
BOE
英中銀は11月会合で市場予想通り8対1で利下げが決定されました。
同時に発表されたインフレーションレポートでは物価見通しが上方修正され、12月の利下げ期待は後退しています。
金利見通しでは「2024年第4四半期に4.8%、2025年第4四半期に3.7%、2026年第4四半期に3.7%、2027年第4四半期に3.6%」と予想されています。
この金利見通しを基準にどのような発言が出てくるのか注目したいと思います。
また、今週はCPI(消費者物価指数)の発表が予定されており、結果を受けての発言にも注目しておきたいと思います。
RBA
RBAは主要中銀の中で唯一タカ派の中銀です。
他国と同調して利下げを進める必要はないとの姿勢を示しており、利下げ時期はもう少し先なのではないかと思います。
トランプ政権2.0の主要ポストが発表される中、対中強硬姿勢派のメンバーが発表されることで中国経済に影響を与えるのではないかと中国売りが進んでいます。
中国とつながりの深い豪州経済も影響を受けるのではないかと思われます。
トランプ政権2.0に関する発言なども出てこないか注目です。
RBNZ
RBNZの年内理事会は11月が最後となり、次は来年2月まで理事会がありません。
そのため11月理事会でも予防的に大幅利下げを進める可能性があるのではないかと予想されています。
現在マーケットは0.5%の大幅利下げをかなり織り込んでいますが、0.75%の利下げもあるのではないかと一部予想が出始めています。
大幅利下げについて発言が出てこないか、発言内容に注目です。
BOC
カナダは連続利下げを決定し、先日の会合で0.5%の大幅利下げを決定しました。
12月会合の追加利下げの可能性が高いのではないかと予想されています。
また、トランプ政権2.0によりカナダと米国の貿易条件の変更、米・メキシコ・カナダ協定(US
トランプ政権2.0になることでカナダの経済見通しに変化があるのか発言に注目しておきたいと思います。
日銀
日銀は追加利上げに注目が集まっています。
先日の日銀金融政策決定会合は市場予想通り据え置きでしたが、その後の記者会見では12月の金融政策決定会合での利上げを匂わせるような発言が出てくるなど、植田日銀総裁のタカ派姿勢が目立ちました。
12月の会合で利上げに踏み切るのか、それとも据え置くのか、追加利上げに関する発言に注目です。
円安が進んだことで追加利上げもしやすくなるのではないかと思われます。
今週は日本のCPI(消費者物価指数)が発表されるので結果を受けてどのような発言が出てくるのか注目です。
また、18日月曜日の植田日銀総裁の発言は注目されており、発言内容によっては値が動く可能性があるので注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
11月27日(水曜日)
09:30 AUD 豪CPI(消費者物価指数)
10:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表
11:00 NZD オアRBNZ総裁発言(記者会見)
22:30 USD 米GDP(改定値)、失業保険申請件数、耐久財受注
11月28日(木曜日)
00:00 USD PCEデフレーター、中古住宅販売保留
00:30 USD 原油在庫量
03:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
03:00 USD 米7年債入札、ベイカーヒューズ社リグカウント