2023年5月24日
RBNZ理事会やFOMC議事要旨に注目! 「5月24日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は各国の製造業・サービス業・総合PMI(速報値)が発表されました。
ドイツやユーロ圏では一部の指標で市場予想を上回ったものの多くの指標が市場予想を下回ったことでユーロの上値は重くなっています。
米国では製造業は余剰在庫が重しとなり市場予想を下回ったものの、サービス業と総合が市場予想を上回り米金利が上昇しドル買いが進みました。
サービス業が市場予想を上回ったことで、労働市場の逼迫に繋がり、人件費の高騰による物価高が懸念され追加利上げの期待に繋がっています。
本日はRBNZ理事会やFOMC議事要旨など金融政策に注目したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
RBNZ理事会
注目度:高い
織り込み度:0.25%利上げを織り込み済み
バイアス:ややNZドルの上値重い
ポイント利上げ幅と声明文
RBNZ理事会は0.25%利上げを織り込み済みとなっています。
なので、0.25%利上げには大きく反応はしないと思います。
ただ、RBNZはサプライズの多い中銀なので据え置きや0.5%の利上げが発表された場合は大きな値動きに繋がるのではないかと注目しています。
また、注目しているのは声明文で、今後の見通しで追加利上げの可能性があるのか、それとも利上げ終了が近いのか、声明文の内容から読み解きたいと思います。
追加利上げの可能性が高まればNZドル買い、利上げ終了の可能性が高まればNZドル売りで反応するのではないかと思っています。
FOMC議事要旨
FRBは5月FOMCの利上げで利上げ終了するのではないかとマーケットは予想していました。
ただ、地区連銀総裁などFOMCメンバーからは追加利上げを否定しないタカ派の発言が続いたことと、市場予想を上回る期待インフレ率などから追加の利上げ期待が高まりました。
その後パウエルFRB議長はタカ派発言をけん制するように利上げ終了を匂わせる発言をしています。
今後の追加利上げについてどのような検討がされたのか、どのようなポイントに注目しているのか、年内の利下げについて協議されたのか、議事要旨の内容に注目しています。
2)リスク要因
注目しているリスク要因は米債務上限問題と銀行信用不安の2点です。
債務上限問題に関しては、政府の資金が6月1日にも枯渇してしまう可能性をイエレン財務長官が言及しています。
このまま政府の借金の上限額である債務上限を引き上げなければ政府資金は枯渇し、債権の償還・利払いが出来なくなりデフォルトとなってしまいます。
また、一部の政府機関が閉鎖となり米国経済に大きく影響が出てしまいます。
そのため、5月中に債務上限引き上げに関する法案について合意出来るのかに注目が集まっています。
22日(日本時間23日6時)にバイデン大統領とマッカーシー下院議長の間で協議され合意に前向きな発言が出てきましたが、本当に合意出来るのか、マッカーシー下院議長は共和党下院議員を取りまとめることができるのかに注目です。
銀行信用不安に関しては、SVB破綻から始まり銀行の資金流出が続き連鎖破綻に繋がっています。
イエレン財務長官は銀行幹部らに「一連の銀行破
銀行からの資金流出、銀行への規制強化、破綻や合併など銀行に関するヘッドラインが出てこないか注目です。
3)経済指標
英CPI(消費者物価指数)
英国インフレが低下しているのかCPI(消費者物価指数)の結果に注目です。
欧米英で最もインフレが高止まりしているのが英国です。
ただ、欧米英で最も引き締めに消極的だったのも英中銀です。
インフレ低下が見えてこないようであれば、さらに追加利上げの可能性が高まるのではないかと思います。
◎本日のイベントスケジュール
5月24日(水曜日)
02:00 USD 米2年債入札
07:45 NZD NZ小売売上高
11:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表
12:00 NZD オアRBNZ総裁記者会見
15:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)
17:00 EUR ドイツIFO景況指数
22:00 GBP ベイリーBOE総裁発言
23:05 USD イエレン財務長官発言
23:30 USD 原油在庫量
5月25日(木曜日)
02:00 USD 米5年債入札
03:00 USD FOMC議事要旨(5月3日分)