前回の続き、
最大の注目点をまとめたいと思います。
④CPI(消費者物価指数)と平均賃金
今回の最大の注目点は
CPIと平均賃金ではないかと思います。
まず、5月16日に発表された消費者物価指数は
消費者物価指数 予想2.6% →
結果2.7%
コアCPI 予想2.2% → 結果2.4%
と予想よりもインフレが進んでいます。
これに対し5月17日に発表された平均賃金は
ボーナスを除く平均収入 予想2.2% →
結果2.1%
となっています。
この結果から
物価は前年より2.7%上昇しているのに、
給料は前年より2.1%しか伸びていないことになります。
実質賃金は減っていることになります。
実質賃金が減っている →
消費を抑える(節約する) →
GDPは下がる(経済は低迷する)
これは中央銀行としては避けたい
→ 平均収入を中央銀行が上げることはできない
→
物価の上昇を抑えるしかない
→ 物価の上昇を抑えるために
利上げ
こうなるのではないかと思います。
実際、BOEインフレーションレポートでは、
インフレオーバーシュートを2.82%までと出ています。
今後もCPIと平均賃金次第では、利上げ時期も早まるのではないかと思われるので、注目していきたいと思います。