2018年5月28日
トルコ中銀、2回目の緊急利上げ!
記事を書いた人:岡ちゃんマン
トルコは、リラ安が止まらず、先週緊急利上げを行いました!
ただ、先週の利上げは「後期流動性貸出金利」の利上げで、4種類ある金利の中でも1番動かしやすい金利でした。
それでも、リラ安に歯止めはかかりませんでした。
とうとうトルコ中銀は、主要政策金利「1週間物レポ金利」を利上げしました!
先月までの金利
・翌日物借入金利 : 7.25%
・1週間物レポ金利 : 8.0%
・翌日物貸出金利 : 9.25%
・後期流動性貸出金利 : 13.5%
先週、今回と利上げ
・翌日物借入金利 : 15.0%
・1週間物レポ金利 : 16.5%
・翌日物貸出金利 : 18.0%
・後期流動性貸出金利 : 16.5%
速報なので、確定ではありませんがトルコリラは大きく買われています。
トルコの政策金利の種類と違いは以下にまとめました!
(1) 1週間物レポ金利(1 Week Repo)
1週間後に決済する条件で中央銀行が金融機関に融資する際の金利です。トルコの主要政策金利です。
(2) 翌日物借入金利(Overnight – Borrowing)
金融機関が資金が余っているときに、翌日に決済する条件で中央銀行に資金を預入する際の金利です。
金融政策の狙いとしては、
・翌日物借入金利を引き上げる
→金融機関の余剰資金を中央銀行に預け入れるよう促し、資金の滞留すを防ぐ
・翌日物借入金利を引き下げる
→金融機関からの貸し出しを促して景気浮揚を図る
といった役割を果たします。
(3) 翌日物貸出金利(Overnight – Lending)
金融機関が資金が不足している時、翌日に決済する条件で中央銀行から資金を調達する際の金利です。
金融政策の狙いとしては、
・翌日物貸出金利を引き上げる
→資金調達金利を上げることでインフレを抑制する
・翌日物貸出金利を引き下げる
→銀行の調達金利を下げることで外国からの投機的資金の流入を防ぐ
といった役割を果たします。
(4)後期流動性貸出金利
市場金利を翌日物貸出金利内に誘導しようとするのですが、超える場合があるので、超えた場合の市場金利の上限と思ってもらえばいいと思います。