2019年2月10日
リスクオフ継続か!? 米中通商協議に注目! ~2月11日週の注目点とスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
先週は米中通商協議が合意できなかったことや、中国の景気減速懸念、オーストラリアの利下げ観測懸念、世界的株安など、リスクオフに傾いた1週間でした。 今週もその流れを引き継ぐのか!? 注目点をまとめてみました。
目次
◎今週の注目点
1)米中通商協議
いまだ合意とならない、米中通商協議。 合意できないまま3月を迎えてしまうと対中追加関税が発動してしまいます。 現在の対中関税でも影響は大きく、さらに追加関税となると影響を懸念してリスクオフとなりそうです。
今週は、ライトハイザーUSTR(米通商代表部)・ムニューシン財務長官 訪中予定となっており、14日・15日で閣僚級通商協議が開催予定となっています。 ここで合意できるかが最大の注目となりそうです。
2)オセアニア通貨
先週開催のRBA理事会で利下げ懸念から、オーストラリアドルが大きく売られ、NZ雇用の悪化からニュージーランドドルも大きく売られました。 今週はRBNZ(NZ中銀)の政策金利発表が予定されています。 据え置きがコンセンサスですが、声明文・記者会見で利下げを匂わせるような発言が出てくれば、さらなる売りに繋がりそうです。
3)英国離脱交渉
1月29日に採決された離脱案を持って、メイ首相はEUと交渉しています。 英国・EUともに「合意なき離脱」だけは避けたいという思いは同じようです。 ただ、再交渉を望む英国と、再交渉は認めないEUと対立しています。 また、離脱期限についても3月29日に離脱すると言っている英国と、離脱期限を延長した方がよいのではないかと言っているEUと、こちらも意見が食い違っています。
今週、英国では再度の議会採決が予定されていますが、メイ首相のEUとの交渉が進展がなければ、議会採決があるのかどうかもわかりません。 離脱交渉が不透明なだけに、ヘッドラインで大きく動くと予想されます。 そのため、英国・EUの要人発言には要注意です。
◎今週の注目イベントスケジュール
2月11日(月曜日)
ユーロ圏財務相会合
ライトハイザーUSTR(米通商代表部)・ムニューシン財務長官 訪中予定
16:00 NOK ノルウェーCPI(消費者物価指数)
16:30 CHF スイスCPI(消費者物価指数)
17:00 EUR デギントスECB副総裁発言
18:30 GBP 英GDP・貿易収支
22:30 CAD 貿易収支
2月12日(火曜日)
09:30 AUD 住宅ローン比率・住宅投資・NAB企業信頼感指数
20:00 USD OPEC月次報告
2月13日(水曜日)
05:00 NZD RBNZ政策金利・声明文発表
06:00 NZD RBNZ記者会見
08:30 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
08:30 AUD Westpac消費者信頼感指数
09:30 USD ジョージ・カンザスシティ連銀総裁発言
10:00 NZD RBNZ政策金利発表
11:00 NZD オアRBNZ総裁記者会見
17:05 EUR レーン・フィンランド中銀総裁発言
17:30 SEK スウェーデン政策金利発表
18:30 GBP CPI(消費者物価指数)
22:30 USD CPI(消費者物価指数)
22:50 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
22:50 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
2月14日(木曜日)
米中閣僚級通商協議
00:30 USD 原油在庫量
04:00 USD 月次予算諸表
16:00 EUR ドイツGDP
18:30 GBP ブリハBOE外部理事発言
19:00 EUR 雇用者数増減・GDP
22:30 USD 小売売上高
2月15日(金曜日)
米中閣僚級通商協議
米国暫定予算期限
米国債償還・利払い
05:45 AUD ケントRBA総裁補佐発言
06:30 NZD NZ購買担当者指数
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)
17:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)
18:30 GBP 小売売上高
19:00 EUR EU貿易収支
22:30 USD 小売売上高
23:55 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
2月16日(土曜日)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント