2017年12月27日
原油価格と背景について
記事を書いた人:岡ちゃんマン
原油価格に影響を与える背景についてまとめました。
米国はシェールオイルを採掘するようになって、産油国の仲間入りをしました。
ただ、シェールオイルは採掘原価が通常よりも高い傾向があります。
そこで、中東やロシア等の産油国は増産をして、価格競争を仕掛けていました。
中国の景気停滞やイランの経済制裁解除も相まって原油価格は30ドル割れまで下落しました。
米国のシェールオイル採掘技術の向上で、採掘原価を下げることができ、40ドル前後でも利益が出るようになりました。
そうなると、価格競争を仕掛けていた中東やロシアの体力がなくなってきて、協調減産の合意となりました。
現在は40~55ドルの間で推移しています。
2016年の産油国の産油量割合です。
米国は世界3位の産油国になっています。
その米国の産油状況をチェックする方法の一つとして、ベーカー・ヒューズ社リグ(採掘装置)数があります。
ただ、ここ1年くらいでリグの稼働数は倍くらいに増えています。
2014年には、最大で1600基くらいのリグ数があったことを考えると、まだまだリグ数の上昇余地はあるのではないかと思います。
今後のリグ数と産油国の状況を注目して、原油価格を見ていきたいと思います。