政策金利0.25%利上げ、FOMCを解説!

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2018年9月27日

政策金利0.25%利上げ、FOMCを解説!

記事を書いた人:岡ちゃんマン

9月FOMC、コンセンサス通り。

0.25%利上げ、政策金利2.25%となりました。

 

利上げは織り込み済み、今回の注目点は以下の3点でした。

1)今後の利上げ回数

2)今後の経済見通し

3)声明文・記者会見でのFRBの姿勢(緩和的かどうか?)

 

結果は、

1)今後の利上げ回数

2018年(今年)は残り1回、12月利上げ。 2019年(来年)は3回、2020年は1回を想定。 利上げ回数の見通しについては、前回会合と同じだが2018年の利上げ回数支持人数が、8/15人から12/16人と強気になっている。


ドットチャート

 

 

2)今後の経済見通し

GDP見通しは上方修正されました。

2018年を2.8%から3.1%に引き上げ。 2019年を2.4%から2.5%に引き上げ。 2020年は2.0%に据え置き。

 

 

3)声明文・記者会見でのFRBの姿勢(緩和的かどうか?)

声明文からは、前回まであった「accommodative緩和的という文言が削除されました。 ただ、記者会見ではパウエルFRB議長が「accommodative」緩和的という発言をしていました。 声明文で削除記者会見で発言、どっちなんだと言いたいが、どっちつかず(コウモリ派)のパウエル議長らしい内容だったと思います。

結果的に、声明文や記者会見の序盤ではドル買いに反応、その後はドル売りで反応しました。 その後、パウエル議長の発言によりダウ平均は大幅な下落。 日経やドル円もつれ安となっています。 長期金利も下落しています。

 


US30 ダウ平均 1分足チャート

 


日経平均 1分足チャート

 

 


USD/JPY 1分足チャート

 


米10年債利回りチャート

 

 

米連邦公開市場委員会(FOMC)声明
「労働市場が引き締まり続け、経済活動が力強い速度で拡大している」
「FF金利の目標誘導レンジの将来的な調整のタイミングや規模について、委員会は最大雇用の目標と対称的な2%のインフレ目標との比較で経済状況の実績と見通しを評価」
「フェデラル・ファンド金利の誘導目標のさらなる段階的な引き上げが、経済活動の持続的な拡大や労働市場の力強い状況、中期的に委員会の対称的な目標である2%に近いインフレと一致すると予想
「経済見通しへのリスクはおおむね均衡」
「現実の労働市場の状況と期待される状況、インフレを考慮して、委員会はフェデラル・ファンド・レートの目標範囲を2-2.25%に引き上げることにした」
「政策を全会一致で決定」

FOMC経済・金利見通し
2021年の政策金利見通しは3.375%と、20年から横ばい
2018年GDP見通し、2.8%から3.1%に引き上げ
2019年GDP見通し、2.4%から2.5%に引き上げ
2019年GDP見通し、2.0%に据え置き

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
「経済は強い。失業率は低い」
「インフレは低く、安定している」
「金利は依然として低い」
「金融システムはより強力と確信」
「インフレ率は持続的に2%近辺にとどまると予想」
「緩和的との文言削除は金融政策が予想通り推移していることを示している」
「全体的な金融市場の状況は緩和的」
「インフレが上下振れたときに備えて注視」
「FRBは政策決定に政治的要因を考慮せず」
「金利が2020・21年に中立水準を上回る必要があるとの確信は持っていない」
「金融政策は依然として緩和的」
「ドルは2017年に下落した分の一部しか戻していない」

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