2017年12月29日
次期FRB議長・パウエル理事について
記事を書いた人:岡ちゃんマン
イエレンFRB議長の後任として指名されたのが、パウエルFRB理事でした。
ただ、FRB議長は大統領から指名された後に、議会の承認が必要で現在審議中です。
パウエル理事とはどういった人物なのか、簡単にまとめました。
注目は2点
◎タカ派・ハト派のどちらの政策も推進
バーナンキFRB議長時代には、リーマンショック後の緩和政策を推進。
イエレンFRB議長時代は、緩やかな金融正常化を推進。
◎金融規制緩和を推進
投資ファンドを経験していることもあり、経済界よりの考え方。
ドット・フランク法が中小金融機関の負担になっていると考えている。
目次
ドット・フランク法について
なぜパウエル理事が指名されたのか⁉
FRB議長候補者について
トランプ大統領にとって優先事項は、経済の回復・成長です。
経済の成長には減税と金融緩和だと考えています。
なので、ハト派のイエレン議長が都合がよかったのですが、トランプ大統領とあまり仲が良くない上に、民主党員ということで議会承認も得られないということで、あきらめたのではないかと思います。
そこで、現在のFRBの金融政策を踏襲出来て、タカ派の中でもハト派寄りの考えを持つパウエル理事が指名されたのではないかと思います。
また、金融規制(ドット・フランク法)を緩和していきたいと考えていることも大きな理由ではないかと思います。
同じ理由で、クオールズFRB副議長が指名・就任しています。
新FRB副議長ランダル・クオールズについて
これからの注目点と為替への影響
◎注目点
現在イエレン議長を含め、FRB理事は4名です。
ここからイエレン議長が退任してパウエル理事が議長になると、7名(議長1名・副議長1名・理事5名)いるはずのFRB理事が3名になってしまいます。
今後、残りの空席となった理事4名がだれになるのか注目です。
◎為替への影響
空席の理事がタカ派・ハト派どちらが選ばれるかで変わってきますが、このままでいけば金融政策に変更はないと思われます。
ただ、金融規制(ドット・フランク法)の緩和が進むと企業にとって、特に金融関係にとっては好材料となり、株価はさらに上昇するのではないかと思います。
米国はクレジット・ローン比率の高いので第2の金融危機とバブルには注意しなくてはいけないかと思います。