2017年12月27日
英国金融政策決定会合とインフレレポートについて③
記事を書いた人:岡ちゃんマン
前回の続き、
目次
英国金融政策決定会合とインフレレポートについて
英国金融政策決定会合とインフレレポートについて②
最大の注目点をまとめたいと思います。
④CPI(消費者物価指数)と平均賃金
今回の最大の注目点はCPIと平均賃金ではないかと思います。
まず、5月16日に発表された消費者物価指数は
消費者物価指数 予想2.6% → 結果2.7%
コアCPI 予想2.2% → 結果2.4%
と予想よりもインフレが進んでいます。
これに対し5月17日に発表された平均賃金は
ボーナスを除く平均収入 予想2.2% → 結果2.1%
となっています。
この結果から物価は前年より2.7%上昇しているのに、給料は前年より2.1%しか伸びていないことになります。
実質賃金は減っていることになります。
実質賃金が減っている → 消費を抑える(節約する) → GDPは下がる(経済は低迷する)
これは中央銀行としては避けたい
→ 平均収入を中央銀行が上げることはできない
→ 物価の上昇を抑えるしかない
→ 物価の上昇を抑えるために利上げ
こうなるのではないかと思います。
実際、BOEインフレーションレポートでは、インフレオーバーシュートを2.82%までと出ています。
英国金融政策決定会合とインフレレポートについて
今後もCPIと平均賃金次第では、利上げ時期も早まるのではないかと思われるので、注目していきたいと思います。