2024年8月15日
豪雇用統計と米指標に注目! 「8月15日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はニュージーランドの中銀(RBNZ)が利下げを決定。
市場予想では7~8割利下げを織り込んでいましたが、完全に織り込まれていなかったため利下げを発表した後はNZドル売りで反応しました。
また、声明文で「2024年末時点の政策金利見通しは4.92%(前回は5.6
米国ではCPI(消費者物価指数)が発表され、市場予想をやや下回る結果でした。
ただ、前日のPPI(生産者物価指数)が下振れしていたことからCPI(消費者物価指数)も下振れするのではないかとの観測が強く、CPI(消費者物価指数)の下振れに対する反応は限定的でした。
本日はRBNZの利下げで、ハト派が進むのではないかと注目の豪州雇用統計が発表されます。
また、米国では失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀製造業景況指数、ニューヨーク連銀製造業景況指数、小売売上高など4つの指標が同時発表されるので値動きが予想しづらい状況が予想されます。
取引量が低下している状況でどのような値動きになるのか注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
豪雇用統計・失業率・労働参加率
豪州RBAは主要中銀の中で追加利上げの可能性が残っている、タカ派の中銀です。
雇用状況が強ければ追加利上げとはいかないまでも、利下げ観測の先送りにつながるのではないかと思います。
英四半期GDP(速報値)
英国の経済状況を確認するためGDPに注目。
今回はGDP速報値なので予想と結果が乖離する可能性があるので、結果次第では大きな値動きにつながるのではないかと注目しています。
GDPが弱ければ追加利下げ期待につながり、ポンド売りが進むのではないかと思います。
米小売売上高、ニューヨーク連銀製造業景況指数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数、失業保険申請件数
今回は4つの指標が同時に発表されるため、すべてが弱いもしくは強い方向に偏ると大きな値動きにつながるのではないかと注目しています。
米国は消費大国で、消費に関する指標は重要で、消費に関する指標である小売売上高に注目しています。
また、今月の雇用統計の結果が悪く、一時は株価暴落につながったことから雇用指標にも注目が集まっています。
先週の失業保険申請件数は、そこまで驚くような結果ではありませんでしたが大きな値動きにつながりました。
今週も同様に敏感に反応するのか注目しておきたいと思います。
2)リスク要因
日銀の利下げ、米国雇用統計の悪化から株価が暴落、マーケットはリスクオフが進みました。
先週の株式市場は少しづつ落ち着きを取り戻してきています。
今週は指標でサプライズが出ない限りは、日本はお盆、欧米は夏休みに入ってきておりボラティリティが低下し、大きな動きにはならないのではないかと思っています。
ただ、日銀から追加利上げの発言や米国の弱い指標結果が出てくると、再度ボラティリティが高まり株価の下落につながる可能性があるので注意しておきたいと思います。
また、リスク要因としてウクライナ情勢と中東問題が挙げられます。
イランはイスラエルを攻撃するとの一部報道が伝わるなど、中東情勢は緊張状態となっています。
本当にイランがイスラエルを攻撃した場合は原油価格の上昇を含むリスクオフが進むのではないかと注目しています。
ウクライナに関してはロシアの領土を一部制圧したとの報道があります。
ロシアとウクライナの情勢が悪化した場合にどこまでリスクオフが進むのか注目です。
指標発表時以外はお盆と夏休みでボラティリティが低下しているため、突発的なヘッドラインが出てきた場合に大きな値動きにつながる可能性があるので注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
8月15日(木曜日)
10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率
15:00 GBP 英四半期GDP(速報値)
17:00 NOK ノルウェー政策金利
21:30 USD 米小売売上高、ニューヨーク連銀製造業景況指数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数、失業保険申請件数
22:10 USD ムサレム・セントルイス連銀総裁発言
23:00 USD 全米ホームビルダー協会住宅市場指数
8月16日(金曜日)
02:10 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言
08:30 AUD ブロックRBA総裁発言(議会証言)