2018年9月13日
驚きのニュースとTCMB政策金利発表予想!
記事を書いた人:岡ちゃんマン
とんでもない驚きのニュースを見てしまいました!
「エルドアン大統領、SWFの全マネージャー解雇。自身がトップに就任!!」
ブルームバーグが報じています。 まだ、他のところが報じていないので詳しくはわかりません。 SWF(ソブリン・ウェルス・ファンド)とは、政府系ファンド。 国によって違いますが、国の利益(産油国の原油利益)や、年金の運用などをするファンドです。 そのファンドの実権を握ったとの事。 しかも娘婿のアルバイラク財務相を取締役に就任させています。
なぜか、上記の報道が出た後ぐらいからトルコリラが買われています。 なぜ買われているかわかりませんが、いろんな憶測が出ています。 その中で気になったのが、SWF資金でトルコ債や、リラを買い支える。。。 あくまで憶測なので、冗談の域を出ないのですが、SWFの資金は2000億ドルともいわれています。 今後の追加情報が気になるところです。
また、この報道で一番気になったのは、独裁者の権力がさらに増しているということ。
今回の政策金利発表はTCMB(トルコ中銀)の独立性が問われています。 事前に「利上げや出来ることはすべてやる」などと発言したことで、市場の期待度は上がっています。 そんな中、独裁色が強くなる報道が出たことで、市場の関心はTCMBの独立性に注目が集まっています。 少しでも独立性に懸念が残るような内容だと、トルコリラが売られる結果となりそうです。
今回のTCMB(トルコ中銀)の利上げ予想は、ばらつきが多く、市場予想と呼べるようなものではありませんが簡単にまとめています。
1週間物レポレート
・0%(据え置き)~7.50%の利上げ
・中央値は3%の利上げ
・市場期待は5%の利上げ
Bloomberg参照
5%以上の利上げがあれば、トルコリラは一瞬買われた後に、元の水準もしくは上昇するのではないかと思います。
3~5%の利上げの場合、瞬間は買われた後にトルコリラ売りになるのではないかと思います。
据え置き~3%の利上げの場合は、発表直後からトルコリラ売りに反応するのではないかと思います。
特に据え置きだった場合は、前回最安値を割るのではないかと思います。
後期流動性貸出金利を大幅に上げるということも考えられますが、1週間物との組み合わせが豊富にあるので、今回は1週間物レポレートのみに注目したいと思います。