2018年1月2日
2018年各国注目点まとめ(米国編)
記事を書いた人:岡ちゃんマン
◎米国
・利上げ回数と長期金利
米国はトランプ大統領が誕生してから、長期金利(10年債利回り)は2%後半まで上昇しました。
ただ、その後4回の利上げが行われましたが、2018年1月現在2.4%前後で推移しています。
また、経済指標は全体的に強い結果が出ていますが、平均時給と消費者物価指数の結果が少し弱く感じます。
時給と物価が今後の利上げを左右してくるのではないかと注目しています。
・パウエル次期FRB議長の動向と空席のFRB理事の人事
パウエル次期FRB議長は、現在中立の立場をとっていますが、今後もイエレン政策を引き継いでいくのか⁉それとも、新たな政策をとっていくのか⁉発言に注目したいと思います。
また、イエレン議長は議長任期終了とともに、FRB理事も退任するといわれています。
また、ダドリーNY連銀総裁も退任するといわれ、現在空席のFRB理事の席と合わせると大幅な人事の入れ替えが起こります。
この人事がタカ派寄りになるのか⁉ハト派寄りになるのか⁉注目です。
・税制改革の内容と財政赤字と米株価
昨年12月に議会通過後、大統領がサインした税制改革法案。
減税による影響は⁉レパトリ減税・法人税減税は本当に減税なのか⁉
レパトリ減税で海外からのドル流入が始まるのか⁉
昨年上昇を続けてきた米株価は減税によって、今年も上昇を続けるのか⁉
バランスシートの縮小は計画通り進められるのか⁉
・トランプ大統領の支持率と中間選挙
トランプ大統領はイスラエルの首都移転やロシアゲート問題、twitterでの言動と批判の多い大統領です。
また、今年は中間選挙があります。選挙結果によってはレームダック(ねじれ議会)になる可能性もあります。
現在でも、苦しい政権運営なのに、支持率の低下やレームダックとなってくると、何もできなくなってしまいます。
・中東・北朝鮮等の軍事衝突リスク
中東に関しては、エルサレムへの首都移転をはじめ、トルコやイランといった外交衝突から軍事衝突に発展しないかが注目です。
北朝鮮に関しては核実験やミサイル発射問題をどこまで許容するのか⁉中国との関係は⁉
米国の注目点をまとめていると、ポジティブな要因よりもネガティブな要因が多いような気がします。
注目点が何事もなく通過すれば現状維持、少しでもネガティブ要因が出てくればドル売りに向かいそうな気がします。
個人的には、売り目線の通貨に分類したいと思っています。
ただ、利上げが続けばオセアニア通貨を抜き、高金利通貨になるので、長期スワップ狙いのトレードにはいいかなぁと思っています。