2023年7月6日
ADP雇用統計・ISM非製造業景況指数に注目! 「7月6日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はFOMC議事要旨が発表されましたが、市場予想と大きく変わらない内容であったことと、今日明日に雇用指標などが予定されていることからと様子見となり、大きな値動きにはつながりませんでした。
本日はADP雇用統計やISM非製造業景況指数などが発表されるため、大きな値動きに繋がりドル円は145円台の可能性も出てくるのではないかと注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
ADP雇用統計
米国のインフレ要因の1つに人手不足があるため、雇用統計に注目が集まっています。
週末のNFP雇用統計の前哨戦としてADP雇用統計の結果に注目です。
どの程度市場予想を上回る雇用者数が出てくるのか、それとも予想を下回る結果になるのか注目です。
ISM非製造業景況指数
ISM非製造業景況指数は非製造業(サービス業)の企業に対して、今後の景気について質問し結果を指数化したもので、景気の先行指標として注目されています。
消費大国の米国はGDPのうち消費が占める割合が大きく、非製造業(サービス業)の景況感は重要視されています。
金融不安が広がっただけに、消費意欲が低下しISM非製造業景況指数の結果が50を割り込むような結果になるとイッキに景気後退が懸念される展開になるのではないかと注目しています。
2)リスク要因
日銀介入リスク
ドル円は昨年の介入水準である145円の攻防が続いています。
政府や財務相からは円安をけん制する発言が出てきており、介入リスクが高まっています。
口先介入のレベルは中程度から重い発言に近づいていいます。
今後、「介入をいつでもやる用意がある」といった発言や三者会合、米国との調整などが出てくると介入の可能性がより高まり、レートチェックが出てきた場合はいつ介入が実施されてもおかしくない、介入の準備はできたと受け止められるのではないかと考えています。
日銀・政府・財務相の発言に注意しておきたいと思います。
米株価暴落リスク
米国はFRBによるハイペース利上げの影響で少しづつ景気後退が表面化しています。
製造業・サービス業・総合PMIやISM製造業景況指数は景気悪化のサインが見えており、このまま景気後退となれば株価は下落するのではないかと思います。
そのうえで注意しておきたいのがSVB破綻から始まった中小銀行の規制強化です。
銀行規制強化は引き締め効果と同様の効果があるため、FRBが利上げを停止しても引き締め効果が続き、株価下落を引き起こすのではないかと思います。
米株下落によるリスクオフには注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
7月6日(木曜日)
21:15 USD ADP雇用統計
21:30 CAD カナダ貿易収支
21:30 USD 米貿易収支、新規失業保険申請件数
21:45 USD ローガン・ダラス連銀総裁発言
22:45 USD 米総合・サービス業PMI(改定値)
23:00 USD ISM非製造業景況指数
7月7日(金曜日)
00:00 USD 原油在庫量