2017年12月29日
ECB理事会の注目点について
記事を書いた人:岡ちゃんマン
9月07日(木曜日)に開催されるECB(欧州中銀)理事会に注目が集まっています。
理事会の注目点は3つです。
1:1月以降の緩和政策と緩和政策の終了時期
2:経済・景気見通し
3:急激なユーロ高について
欧州の状況については以下をご覧ください。
目次
欧州中央銀行の緩和策について
1:1月以降の緩和政策と緩和政策の終了時期
上図のように、現在の緩和政策は年内までしか予定されていません。
そこで、来年以降の金融政策についてのガイダンスが出てきても良い頃ではないかと思います。
去年も、3か月前の12月に発表されました。
なぜ、そろそろなのか?
・ECB理事会が年内あと3回しかないこと
9/7・10/26・12/14
・直前に発表すると市場が混乱するのではないかとの懸念
12/14ではすぐに年末休暇が来てしまう
上記のことから、今回か次回のECB理事会で今後の緩和政策について、ガイダンスがあるのではないかと期待しています。
2:経済・景気見通し
緩和政策について言及がない場合もあります。
緩和がまだ必要と考えるのかどうかを占うために、中央銀行がどう考えているか気になるところです。
3:急激なユーロ高について
フランス大統領選挙が終了したことで、欧州のリスクが軽減。
ユーロは大きく上昇を始めました。
ECBが金融緩和政策で下げたユーロも、数か月で約半値まで戻しています。
今後、ECB(欧州中央銀行)は緩和政策をやめて、引き締め政策にかじ取りをしていく必要があります。
ただ、ユーロが買われてユーロ高になることは、それだけで金融引き締め効果があるので、緩和政策の終了や、引き締め政策をやりづらくなります。
なので、ECB関係者からユーロ高けん制発言が出始めています。
今回の理事会で緩和政策の終了を宣言してしまうと、ユーロ高に拍車をかける結果となってしまいます。
以上3点を考えながらの声明と記者会見となります。
ドラギ総裁をはじめ、ECB関係者も難しいところではないでしょうか?
少し長くなりましたが、市場はユーロをいつ買うか?ユーロ買いのタイミングを待っているようにも見えます。
ドラギ総裁の記者会見の時には大きく変動する可能性があります。
注意してECB理事会を迎えたいと思います。