8月27日のN.Y.市場で、カナダドルが上昇しました。

 

CAD/JPY　５分足チャート

 

NAFTAの再交渉で合意か!?　との報道で一時カナダドルは大きく買われました。　ただ、内容が聞こえてくると、合意したのは米国とメキシコの２国間。　カナダと米国間の合意はまだでした。

その後、フリーランド加外相が28日訪米(ワシントン)との報道が出ています。　カナダと米国間でもNAFTAの協議が再開の見通し。　一部報道では再交渉は直ぐに結果が出るとの情報も出ています。　これを好感してのカナダドルの買い要因につながったものと思われます。

今後注視していきたいのは、米国・メキシコ間、米国・カナダ間、それぞれの2国間合意の内容が許容できる内容なのか!?　それとも米国有利の2国間合意なのか!?　内容もしっかりと見極めたいと思います。

 

カナダBOC総裁はジャクソンホール・シンポジウムで講演。　ポロズBOC総裁は次のように発言しています。

「将来のインフレリスクに対応するには、段階的で経済指標に基づく金融政策が有効」、「物価の上振れは一時的要因による」

利上げを肯定しつつも、先日のCPI(消費者物価指数)前年比が３％という強い結果が出たことは一時的要因としています。

これからのカナダは、原油価格の高値安定、強い物価上率、カナダと米国の２国間協議が合意に至れば、利上げの確立が上がってくると思います。

 

CAD/JPYの上昇は3週間前の高値更新にチャレンジしています。　次のターゲットは86円台と1か月前の高値更新です。　このターゲットをクリアできると、日足チャートの三角持ち合いを上にブレイクすることになりそうです。　利上げが織り込まれていくならば、上にブレイク、上昇トレンドに入るのではないかと注視しています。

 

CAD/JPY　時間足チャート

 

CAD/JPY　日足チャート