2019年4月1日
Q&Aコーナー ~スイングトレード手法についての質問~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
先日、ブログの内容について質問があったので、こちらでも共有したいと思います。
目次
◎質問
Q1
スイングトレードの手法の中で、2017年のユーロドルロングを例に挙げておられましたが、フランス大統領にマクロン氏が当選する前に、既にECBのテーパリング実施の観測がなされていたことが根拠だと書かれているのですが、ECBの緩和縮小が公式に示唆されたのはマクロン氏当選以降だったように思うのですが、その点について宜しければ説明して頂けないでしょうか?
Q2
フランス大統領にマクロン氏が当選した段階でのエントリー当時にはドイツやイタリアのリスクについてはどのように考えておられましたか?
リスクは考えていたがひとまずはエントリーしておき、悪材料が出た場合はその都度ポジション調整するつもりだったなど、その時の考えを教えていただければ嬉しいです。
◎ Q1の回答
質問の件ですが、ECBからのガイダンス(公式発表)は確かに選挙後でした。
当時のユーロ圏は経済指標で好調な結果が出ていました。
また、2016年12月の段階で緩和策の限界が注目されていました。
緩和政策を続けていく正当な理由が少なくなっていました。 そこで、緩和策継続の理由として上がっていたのが選挙でした。
フランス大統領選挙だけでなくオランダやドイツ、イタリアなどで選挙+極右が注目されていました。
「選挙」=「EU崩壊の懸念」=「緩和策の理由」
という構図でした。
なので、緩和策の理由がなくなれば、必然的に緩和策の終了となると想定していました.。
これが、選挙前のテーパリング観測の根拠です。
今回のECBテーパリングの件で言えば、テーパリングが発表されたタイミングではユーロ買いは遅いと思います。
いかに、噂の段階でユーロ買いに動けるかが、ポイントだと思っています。
そのポイントを見つけるためのファンダメンタルズ分析だと思っています。
◎ Q2の回答
当時の欧州は、 イタリアの選挙はまだ確定ではありませんでした。 なので、イタリアはとりあえず様子見! ドイツは、たぶん大丈夫だろう、、、ただ、メルケルさんの影響力は下がってきているので注意が必要!? こんな感じでした。
イタリアにしても、ドイツにしても、火種は抱えていても、火災にまではなっていませんでした。 この火種が火災になるかどうかが、フランスの大統領選挙次第でした。
しかも、フランスの大統領選挙での、極右のルペン氏の支持率は30%前後しかなかったと思います。 ルペン氏以外の3人が票を取り合いをして、極右のルペン氏が勝利するかも!? という流れでした。 このフランス大統領選挙が無事に乗り越えることが出来れば、やっぱり極右(EU崩壊・EU離脱)は難しいよなぁ・・・という流れに変わるとみられていました。
なので、フランス大統領選挙(決選投票前)には、ドイツ・イタリアのリスクについてはほとんど考えていない状況でのエントリーでした。
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