マーケットのトレンドは転換するのか!? 「4月12日週の注目点とイベントスケジュール」

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2021年4月11日

マーケットのトレンドは転換するのか!? 「4月12日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週末に発表されたカナダ雇用統計はかなり良い数字、予想を大きく上回る結果となりました。

この数字からカナダ経済はコロナ禍から回復してきているのではないかと見られています。

カナダ中銀が早期のテーパリング論に動くのか、期待感が高まるのではないか注目しています。

 

また、今週はRBAが注目している雇用統計が発表されます。

順調に回復している失業率が、今回も回復方向に向かっているのか、予想を上回る結果が出てくるのかが注目です。

 

為替の動きだけ見ていると、先週1週間はリスクオフの動きでした。

ロシアをはじめとするリスク要因が、今まで一方向に進んできた市場の調整要因となっているのではないかと予想しています。

今週は調整が明けて、以前のマーケットのトレンドに戻るのか、調整局面が続くのか、トレンドが変わってしまうのか、方向を読み解く重要な1週間になるのではないかと期待しています。

 

目次

◎今週の注目点

 

1)米金利

 

米金利は1.7%台で頭打ち、先週は1.65%前後を往ったり来たりしています。

それに合わせるように米ドルも売られたり買われたりと、方向感を模索している展開です。

今週も、米金利の動向から目が離せないと思われます。

 

国債入札

今週は短期国債から3年・10年・30年の国債入札が予定されています。

入札結果によって金利が動く可能性が高いので注目です。

 

CPI(消費者物価指数)

注目度の高い経済指標で、FRBも注視している指標です。

CPI(消費者物価指数)の結果で、FRBの緩和縮小期待に影響し金利が動きます。

 

要人発言

今週はパウエルFRB議長をはじめ、クラリダFRB副議長、多くの地区連銀総裁の発言が予定されています。

緩和終了の時期や、利上げのスタート時期などについて発言が出てこないか注目です。

 

 

 

2)為替報告書

 

トランプ大統領の時には為替報告書を交渉材料として使い、予定通り発表されませんでしたが、バイデン大統領は予定通り発表するのか注目です。

また、為替報告書で操作国に指定される国が出てくるのか、監視リストに入る国に変化はあるのか注目です。

 

 

 

3)政策金利

 

RBNZ

今回RBNZでは据え置きが予想されています。

注目は住宅価格を含め、物価に対しどのような考えを持っているかと、NZの経済回復がどこまで進んでいるかです。

コロナの抑え込みには成功していると言われていているだけに、経済回復には期待が集まります。

また、住宅価格を抑えるようにNZ政府は政策を発表したことで、RBNZの早期利上げ期待は後退しています。

住宅関連に関してRBNZの考えがどのようになっているのか、内容によっては利上げ期待に影響してNZドルの方向性に影響が出てくると注目しています。

 

 

トルコ中銀

トルコリラ安を防衛するため連続利上げを行ってきたトルコ中銀ですが、利下げを掲げるエルドアン大統領の怒りに触れてアーバル総裁解任になってしまいました。

新総裁にはハト派のカブチオル氏が指名されました。

カブチオル新総裁は早期に利下げする意思はないとの発言が出ていましたが、エルドアン大統領は金利を一桁まで下げると発言しています。

トルコ中銀が政策金利を据え置くのか、それともエルドアン大統領の圧力に負けて利下げするのか注目です。

仮に利下げすると、トルコリラは13円を割り込み、大きく下落する可能性が高まります。

トルコリラの暴落は欧州の債権問題につながる可能性があるので要注意です。

 

 

 

4)コロナワクチン

 

米国ではワクチン接種が順調に進み、経済回復が進んでいます。

英国では順調に進んでいたワクチン接種ですが、アストラゼネカ社製ワクチンで血栓ができるリスクが問題となり、ワクチン接種の遅れが出るのではないかと懸念されポンド売りに繋がっています。

欧州ではワクチン接種が遅れていましたが、ある程度確保できているようです。

ただ、ワクチン接種の優先度などで欧州加盟国内で枠組み作りで難航しているようです。

 

ワクチン接種の進み具合が為替や株価、経済回復期待に影響するのようです。

ワクチン接種に関する報道に注目しておきたいと思います。

 

 

 

5)リスク要因

 

中国は新疆ウイグル自治区をはじめ人権問題で各国から締め付け、圧力がかけられています。

反発するように海洋進出や報復関税など、中国も色々と動いています。

このことから、中国発でリスク要因が勃発しないか注目です。

 

また、ロシアとウクライナがクリミア問題で対立、イランと米国の再交渉、中東でのイスラエル船の砲撃、サウジアラビア石油施設攻撃などリスク要因はたくさんあります。

このようなリスクがマーケットに影響するようなリスク要因に発展しないか注目です。

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

4月12日(月曜日)

 

18:00 EUR ユーロ圏小売売上高

22:00 GBP テンレイロBOE外部理事発言

 

 

4月13日(火曜日)

 

02:00 USD 米3年債・10年債入札

03:00 USD 米月次財政収支

10:30 AUD NAB企業信頼感指数

15:00 GBP 英GDP

18:00 EUR ドイツZEW景況感指数

18:00 EUR ユーロ圏ZEW景況感指数

21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)

 

 

4月14日(水曜日)

 

01:00 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言

01:00 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言

02:00 USD 米30年債入札

05:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁、メスター・クリーブランド連銀総裁、ローゼングレン・ボストン連銀総裁発言

09:30 AUD Westpac消費者信頼感指数

11:00 NZD RBNZ理事会・金融政策・声明文発表

15:15 JPY 黒田日銀総裁発言

16:00 EUR デギントスECB副総裁発言

16:30 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)

23:30 USD 原油在庫量

23:30 GBP ハスケルBOE外部理事発言

 

 

4月15日(木曜日)

 

01:00 USD パウエルFRB議長発言

02:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言

03:00 USD ベージュブック(地区連銀経済報告)

04:00 USD クラリダFRB副議長発言

05:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁

10:30 AUD 豪雇用統計・失業率

15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)

15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)

17:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)

20:00 TRY トルコ政策金利発表

21:30 USD 米小売売上高・フィラデルフィア連銀製造業景況指数

 

 

4月16日(金曜日)

 

03:00 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言

05:00 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言

11:00 CNY 中国GDP・失業率・鉱工業生産

18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)・貿易収支

18:00 GBP カンリフBOE副総裁

21:15 CAD カナダ住宅着工件数

21:30 USD 米建築許可件数

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数

 

 

4月17日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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