3月20日の記録室 ~株価と金利と要人発言~

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2025年3月21日

3月20日の記録室 ~株価と金利と要人発言~

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

目次

◎昨日の注目点

 

・2月の豪雇用統計の新規雇用者数が予想の+3万人を大幅に下回る-5.28万人になり、常勤雇用者数も-3.57万人になるなど、総じて弱い雇用結果となると、豪債利回りの急低下に連れて豪ドル売りが進んだ

・トランプ大統領がSNS「トゥルース・ソーシャル」を通じて、米連邦準備理事会(FRB)への利下げを要請したことでドル売りが進み、ドル円は一時148.18円まで下値を広げた

・スイス国立銀行(中央銀行)はこの日、政策金利を現行の0.50%から0.25%へと引き下げ、金利引き下げは予想通りだったが、声明文で「基調的なインフレ圧力は今後数四半期にわたり徐々に緩和し続けるだろう」「必要に応じて金融政策を調整する」などの見解が示されるとフラン売りが優勢になった

・英中銀(BOE)は市場予想通りに政策金利を4.50%で据え置いたが、票決では2人が利下げを支持するとの事前予想に対して、今回の利下げ支持が1人にとどまったこともあり、金融政策の公表後は一時ポンド買いで反応

・英中銀の金融政策委員会(MPC)議事要旨では「インフレ抑制には大きな進展があった」とした一方で、「中期的なインフレをめぐるリスクのシナリオを検討する可能性が高い」と言及し、「金融政策のさらなる抑制解除には段階的かつ慎重なアプローチが適切」「金融政策は十分に長く抑制的な状態を維持する必要がある」などの見解が示された

・ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が欧州議会で「通商を巡る不確実性は高い」「米関税と欧州連合(EU)による対抗措置がユーロ圏経済を下押しする」などと発言したことで、欧州株相場の下落とともにユーロの上値を抑えた

・3月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったことでドル買いが進んだ

・トルコ中銀は緊急会合を開き翌日物貸出金利を現行の44%から46%に引き上げることを決定し、必要なら追加措置を講じると表明したことでトルコリラを買い戻す動きが広がった

 

 

 

 

 

 

 

◎昨日の主要通貨強弱グラフ

 

 


3月21日6時時点

 

 

 

 

 

 


3月21日7時時点

 

 

 

 

 

 

 

 

◎昨日の株価

 

 


3月21日7時時点

 

 

 

 

 

 

 

◎昨日の要人発言

 

トランプ米大統領
「我々は借金を清算しなければならない」
「6月に習・中国国家主席との首脳会談を行っても構わない」
FRBは利下げした方がはるかに良い
「FRBは正しい仕事を遂行すべき」

ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁
「ディスインフレプロセスは上手く軌道に乗っている」
通商を巡る不確実性は高い
「ECBが事前に金利方針をコミットすることはなく、データ次第となるだろう」

スイス国立銀行(中央銀行、SNB)声明
必要に応じて為替市場で活動する用意がある
スイスの経済見通しは、世界経済と同様に著しく不確実
「基礎的なインフレ圧力は、今四半期に再び低下」
引き続き状況を注意深く監視し、必要に応じて金融政策を調整す
「低いインフレ圧力とインフレの下振れリスクの高まりを考慮して、金融環境が適切な状態を維持するよう努める」
「インフレは予想通り推移している」
「基調的なインフレ圧力は今後数四半期にわたり徐々に緩和し続けるだろう」
「2025年のCPIは0.4%と予想、従来見通し0.3%」
「2026年のCPIは0.8%と予想、従来0.3%」

リクスバンク(スウェーデン中銀)声明
「CPIFインフレ率は予想以上に高くなり、今年残りの期間は2-3%にとどまると見込まれる」
「政策金利の予測は12月から変更されておらず、これは政策金利が現在の水準にとどまると見込まれることを意味する」
「中銀は動向を注意深く監視しており、インフレと経済活動の見通しがそれを必要とする場合には行動する」

シュレーゲル・スイス国立銀行(中央銀行、SNB)総裁
追加緩和の可能性は低下した
「スイスフランの価値についてはコメントしない」
「関税や貿易政策の影響を評価するのは、現時点では非常に難しい

ミュラー・エストニア中銀総裁
「経済は徐々に改善すると予想」
「関税によるインフレ上昇リスクがある」

南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)声明
「2025年のCPIは3.6%と予測、前回の3.9%から下方修正」
「25年のGDP成長率は1.7%と予測、前回の1.8%から下方修正」
「提案されているVATの引き上げは、総合インフレ率を約0.2ポイント押し上げる」
「現時点ではインフレは抑制されている」
「成長に対するリスクは下振れ方向」

ベイリー英中銀(BOE)総裁
インフレ低下の証拠を確認するまで待たなければならない。注意が必要
「初期の指標には見られなかった人員削減の増加の兆候を非常に注意深く見守っている」

マックレム・カナダ銀行(中央銀行、BOC)総裁
政策金利のさらなる変更については慎重に進める
「2月CPIの一部は予想通り」
3月のCPIは2.5%前後になると予想
「住宅インフレは徐々に低下すると予想」
CPIが関税の影響を受けている証拠はまだ見られない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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