6月22日の記録室 ~株価と金利と要人発言~

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2023年6月23日

6月22日の記録室 ~株価と金利と要人発言~

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

目次

◎昨日の注目点

 

・スイス国立銀行(SNB)は市場予想通りに0.25%の利上げを行い、政策金利を1.75%に引き上げ、スイスフラン円は一時過去最高値更新したが50bpの利上げ期待も流れていたため予想通りの利上げ幅だったことが伝わると戻りも強かった

・イングランド銀行(BOE)は政策金利を予想の0.25%を上回る幅となる0.50%の引き上げを決定

・トルコ中銀は政策金利を15.00%に引き上げ、予想は21.00%に引き上げだったことからトルコリラ売りが加速

・ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事が「インフレ抑制のために追加利上げが必要」「インフレの水準はなお容認できないほど高い」と述べたうえ、パウエルFRB議長が「今年あと2回の利上げが適切となるだろう」と述べたと伝わると、米金融引き締めが長引くことが改めて意識されドル買いが進みドル円は2022年11月11日の高値142.48円を上抜けると一時143.23円まで上値を伸ばし

 

 

 

 

 

 

 

◎昨日の主要通貨強弱グラフ

 


6月23日6:00時点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎昨日の要人発言

 

野口日銀審議委員
「政策指針変更は、緩和を粘り強く継続する強いコミットメント」
「いま最も重要なのは、金融緩和の継続通じてようやく芽生えつつある賃上げのモメンタムをトレンドとして定着させること」
「市場機能保全の金利変動幅の拡大は、緩和効果の低下で経済回復を遅らせる」
「イールドカーブの形状は、総じてスムーズ」
「当面は物価・賃金を巡るノルムが変わりつつあるのか否か、慎重に見極めていく必要」
「生鮮食品除く消費者物価の前年比、今年度半ばにかけて2%下回っていく」
「長期金利の変動幅、金融緩和効果と市場機能のトレードオフをどう判断するかも踏まえて考える必要」
「緩和継続を通じて、賃上げに向けたモメンタムを強固にする」

スイス国立銀行(中央銀行、SNB)声明
政策金利をさらに引き上げる必要があることは否定できない
「必要に応じて外国為替市場にも積極的に関与する意向を維持」
「中期的には、インフレはより緩やかな水準に戻ると思われる」
「主なリスクは、海外経済の減速がより顕著になること」
「不動産市場の脆弱性は続いている」

ノルウェー中銀(ノルゲバンク)声明
政策金利が8月にさらに引き上げられる可能性が高いことを示唆
インフレ率は3月報告書の予想より大幅に上昇している
「賃金の上昇とクローネ安がインフレ率を押し上げるだろう」
「今後の金利の行方は経済情勢に左右される」
「クローネが想定よりも弱くなったり、経済への圧力が持続したりした場合、インフレ率を目標値まで引き下げるためには、予想よりも高い政策金利が必要になるかもしれない」
秋の間に政策金利が4.25%に引き上げられることを示してい

ジョーダン・スイス国立銀行(スイス中銀、SNB)総裁
追加の引き締めが必要となる可能性が最も高い

バーチェ・ノルウェー中銀(ノルゲバンク)総裁
「これまでの予想よりもクローネは幾分下落すると予想」
「クローネ買い介入は金融政策の手段ではない」

スナク英首相・報道官
「高インフレで高成長は出来ない、インフレを引き下げるのが重要
イングランド銀行(英中銀・BOE)が行っていることを引き続き支えることが重要
「ベイリーBOE総裁は引き続き首相から支持されている」

英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
MPCのメンバー7人は0.50%の利上げを支持、残り2人は据え置きを支持
インフレが持続すれば、さらなる金融引き締めが必要とのガイダンスを維持
「これまでの大幅な利上げの影響を注意深く監視し続ける」
「インフレ率は年内にさらに大幅に低下すると予想される」

 

トルコ中銀声明
「インフレ指標と基本的なインフレ動向を注意深く監視する」
「物価安定の主要目標に沿って、あらゆる手段を断固として使い続ける」
「インフレ見通しの大幅な改善が達成されるまで、必要な金融引き締めを適時かつ段階的にさらに強化する」
インフレ率の基調的な低下を確実にし、中期的に5%のインフレ目標を達成するために必要な金融・財政状況を作り出す方法で政策金利を決定する
「最近の指標はインフレ基調の上昇を示唆」

ハント英財務相
高インフレは、我々が対処しなければならない当面の最大の経済課題
2%のインフレ目標に対する我々のコミットメントは鉄壁であり、常に適用される
「イングランド銀行は、独立した金融政策の決定を通じて、インフレ率をこの目標に戻すための行動をとるにあたり、私の全面的な支援を受ける」
「家計と企業は、インフレを抑制するために我々が共に行動することに疑いを抱くべきではない」
「来週、エネルギー規制当局と会談し、投入コストの低下を消費者に確実に還元する方法について話し合う」
「公共部門の給与支給がインフレ圧力を悪化させないよう引き続き確保する」
「インフレへの容赦ない取り組みが当面の優先課題である」

ベイリー英中銀(BOE)総裁
今金利を引き上げなければ、後でもっと悪くなる可能性がある
「インフレは高すぎるし、今対処しなくてはならない」

ナーゲル独連銀総裁
「金利はまだ十分に引き上がっていない」
「インフレはまだピークに達しておらず、インフレ脱却までピークを維持する必要」
「タイトな労働市場はインフレ圧力を持続させる可能性」

シムシェキ・トルコ財務相
「安定性、持続性、信頼性に焦点を当てた政策を実施すべき」
「安定的で信頼できるリラは、ドル化に対抗する最も効果的な解決策」
市場経済、自由な為替制度政策を実施へ
「この政策は資本流入をもたらすだろう」

ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事
インフレ抑制のために追加利上げが必要
「インフレの水準はなお容認できないほど高い」

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
今年あと2回の利上げが適切となるだろう
「インフレ率を持続的なベースで2%に戻す必要がある」
「サービス部門のインフレには大きな進展は見られない」
「金融政策の効果にどれくらいの期間がかかるかについてコンセンサスはない」
FRBは商業用不動産について認識しており、非常に懸念してい

メキシコ中銀声明
今回の決定は全会一致
政策金利を現在の水準で長期間維持する必要がある
「インフレ見通しは依然として非常に複雑」
「2023年第4四半期のインフレ率は4.6%、24年第4四半期のインフレ率は3.1%になると予想」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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