7月31日の記録室 ~株価と金利と要人発言~

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2024年8月1日

7月31日の記録室 ~株価と金利と要人発言~

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

目次

◎昨日の注目点

 

・4-6月期豪消費者物価指数はヘッドラインこそ予想通りだったが、一部予想で横ばい予想のトリム平均値が鈍化していたことが豪ドル売りが進んだ

・日銀金融政策決定会合で、政策金利(無担保コール翌日物)が、現行の「0-0.1%程度」から「0.25%程度」に引き上げることが決定されたこ

・声明文で、長期金利が急激に上昇する場合、機動的に買い入れ増額や指し値オペ・共通担保オペなどを実施、緩和的な金融環境は維持、などと言及されたことで一時的に円売りが進みドル円は153.88円まで急騰した

・植田日銀総裁は利上げの影響を見極めたいとしながら、円安による物価の押上げは想定以上で大きなリスクとの認識を示し、「経済・物価見通しが実現していけば、引き続き政策金利を引き上げる」とタカ派な内容となった

・7月ADP全米雇用報告や4-6月期米雇用コスト指数が市場予想を下回り、米10年債利回りが低下したことも売りを促した

・FOMCは市場予想通り政策金利を5.25-5.50%で据え置くことを決めたと発表し、声明では「インフレ目標に向けてのさらなる進展がみられた」「経済の見通しは不確実で、委員会は二つの責務の両サイドに対するリスクを大いに注視している」との見解が示された

・パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は会見で「FOMCは利下げに近づいているという感触を得ている」「9月FOMCで利下げが選択肢になる可能性ある」と述べ、9月利下げの可能性に言及したことで、市場では米金利の低下とドル売りが優勢となり、4時30分過ぎに一時149.61円と3月19日以来約4カ月ぶりの安値を付けた

・米10年債利回りは4.0296%前後と2月2日以来の低水準を記録した

 

 

 

 

 

 

 

 

◎昨日の主要通貨強弱グラフ

 

 


8月1日6:00時点

 

 

 

 

 

 


8月1日6:00時点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎昨日の株価

 

 


8月1日6:00時点

 

 

 

 

 

 

 


ダウ平均日足チャート

 

 

 

 

 

 

 


S&P500日足チャート

 

 

 

 

 

 

 


ナスダック日足チャート

 

 

 

 

 

 

 


日経225日足チャート

 

 

 

 

 

 

 

 


日経500日足チャート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎各国長期金利

 

 


米2年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 


米10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 

 


日10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 


ドイツ10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 

 

 


イタリア10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 


スペイン10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 

 


ポルトガル10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 


ギリシャ10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 


イギリス10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 

 


フランス10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 

 

 


トルコ10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 

 


南ア10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 


ブラジル10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 


メキシコ10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 

 


カナダ10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 


オーストラリア10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 

 


ニュージーランド10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎商品先物・インデックス先物

 

 


ドルインデックスチャート

 

 

 

 

 

 


VIX指数チャート

 

 

 

 

 

 


WTI原油価格チャート

 

 

 

 

 

 

 

 


金価格チャート

 

 

 

 

 

 


銀価格チャート

 

 

 

 

 

 

 


銅価格チャート

 

 

 

 

 

 

 

 


鉄鉱石価格チャート

 

 

 

 

 

 


CRB指数チャート

 

 

 

 

 

 

 

◎昨日の要人発言

 

 

日本銀行声明
国債の買い入れ額、原則四半期ごとに4000億円程度ずつ減額
長期国債の月間買い入れ額、2026年1─3月に3兆円程度
「国債買い入れの減額計画、全員一致で決定」
「国債買入れ減額計画、来年6月の決定会合で中間評価行う」
長期金利が急激に上昇する場合、機動的に買い入れ増額や指し値オペ・共通担保オペなど実施
「必要な場合には決定会合で減額計画見直すこともあり得る」

植田日銀総裁
「景気、一部に弱めの動きが見られるが緩やかに回復している」
「金融・為替市場の動向や経済・物価への影響を十分注視」
為替の変動が物価に影響を及ぼしやすくなっている
「必要な場合は決定会合で減額計画の見直しもあり得る」
経済・物価見通しが実現していけば、引き続き政策金利を引き上げる
0.5%という政策金利水準、特に意識しているわけではない
「追加利上げで経済・物価が減速するとはみていない」
このタイミングでの利上げ、先行きの急激な利上げを回避するというプラス面もある
「円安、物価見通しが動くかもしれないリスクとして政策判断の一つにした」
「賃金上昇が続く見通しの下で利上げの判断になっている」
「金利の到達点について、今回利上げの影響を見つつ、歩きながら考える」
「今回の利上げ、円安が必ずしも最大の要因ではない」
政策金利、まだしばらくは中立金利より低い水準
「保有ETFの扱い、もう少し時間いただきたい」

鈴木財務相
「日銀との共同声明、当面は見直す必要はないと考えている」
「日銀利上げ、政府としても実体経済への影響を注視」

 

米連邦公開市場委員会(FOMC)声明
「最近の指標は経済活動が引き続き堅調なペースで拡大していることを示している」
「雇用の伸びは緩やかで、失業率は上昇しているが依然低い」
「インフレ率はこの1年で緩和したが、依然としてやや高い水準にある」
「ここ数カ月間、委員会の2%のインフレ目標に向けてのさらなる進展がみられた」
「委員会は長期的に雇用の最大化と2%のインフレ率の達成を目指す」
「委員会は雇用とインフレ率の目標達成に対するリスクのバランスがこの1年で改善に向かっていると判断する」
経済の見通しは不確実で、委員会は二つの責務の両サイドに対するリスクを大いに注視している
「目標を支援するため、委員会はFF金利の目標誘導レンジを5.25-5.50%に維持することを決定した」
「FF金利の目標誘導レンジのあらゆる調整を検討するに当たり、委員会は今後もたらされるデータ、変化する見通し、リスクのバランスを慎重に評価する」
「委員会は、インフレ率が持続的に2%に向かっているとの確信がさらに強まるまで、目標誘導レンジの引き下げが適切になるとは予想していない」
「さらに、委員会は保有する米国債およびエージェンシーローン担保証券の削減を続ける」
「委員会は、インフレ率を2%の目標に戻すことに強く取り組む」
「金融政策の適切な姿勢を評価するに当たり、委員会は今後もたらされる経済見通しに関する情報の意味を引き続き監視する」
「もしも委員会の目標の達成を妨げる可能性があるリスクが生じた場合、委員会は金融政策の姿勢を適切に調整する準備がある」
「委員会の評価は労働市場の状況、インフレ圧力、インフレ期待、金融と世界の動向を含む幅広い情報を考慮する」
「今回の金融政策決定は全会一致」

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
「責務の両サイドのリスクを注視」
「インフレ率を2%の目標に戻すことに強くコミット」
「この2年で両方の目標で大きな進歩を遂げた」
2つの責務にしっかりと焦点を当て続ける
「供給条件を改善し、堅調な需要を支える」
「雇用市場の需要と供給のバランスは改善した」
「経済が堅調なら、必要に応じて金利を維持する」
利下げが早すぎるとインフレの進展が逆転する可能性がある
利下げが遅すぎると経済が過度に弱まる可能性がある
「労働市場が予想外に弱まった場合、対応する準備ができている」
「最近の指標は経済が引き続き堅調なペースで拡大していることを示唆」
「データは雇用市場が過熱ではなく好調であることを示唆」
FOMCは利下げに近づいているという感触を得ている
9月FOMCで利下げが選択肢になる可能性ある
「今後の道筋は経済の進展次第」
今年はゼロから数回の利下げのシナリオが考えられる
「労働市場が軟化しているため、インフレの上振れリスクは減少している」
今から9月までの間に多くのデータが得られる
「政策制限を緩和する時が来ている」
「労働市場の下振れリスクは今や現実のもの」
「政策が制限的であることが今やはっきりとわかる」
「政策は制限的だが、極端に制限的ではない」
今回のFOMCでは利下げの是非について真剣に議論が行われた
「委員会の認識では利下げに近づいているが、まだそこには至っていない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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