2023年12月26日
年末に向けてリスク管理に注目! 「12月25日週の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
先週末に発表されたPCEデフレーターは市場予想を下回り、順調に低下傾向にあることが確認されFRBの利下げ観測が進みドル安が進んでいます。
先週注目されていた日銀金融政策決定会合では現状維持が発表され、注目されていたフォワードガイダンスなどの変更もありませんでした。
マイナス金利解除に関する地ならしが予想されていましたが、「躊躇なく追加緩和」の文言も削除されない超ハト派な内容のままでした。
結果を受けて円安が一気に進みましたがドル円144円台より上は重く、週末にかけてドル円は下落し142円前後で推移しています。
今週は重要指標もなく、クリスマス休暇など欧米は休場、マーケット参加者も少なく、リスクしかないので取引をする予定はありません。
年を持ち越すポジションのリスク管理に努めたいと思います。
目次
◎今週の注目点
1)円高リスク
植田日銀総裁や氷見野日銀副総裁などの発言からマイナス金利解除のタイミングを模索する展開が続いています。
マイナス金利解除の織り込みから円買いが進み、ドル円は年内安値付近に張り付いている状況です。
年末の取引量の低下しているところにタカ派発言が出てくると円買いが進み、安値を更新するとストップがストップを巻き込みフラッシュクラッシュに繋がる可能性があります。
ポジション量やストップなどリスク管理はしっかりとしておきたいと思います。
2)年末年始リスク
FRBの来年利下げはほぼ確実でFRBの予想では3回、マーケットの織り込みは5~6回を予想しています。
ECBは来年利下げをするだろうと思われていますが時期を模索しており、もしかするとFRBよりも早く利下げするのではないかと注目されています。
英国はタカ派姿勢を貫いていますが、先週発表されたCPI(消費者物価指数)が落ち着いてきていることや、GDPが低下してきていることなどからハト派姿勢に転換するのではないかと注目されています。
金融政策の変更について注目されていることから、核心に繋がるような発言が出てくると大きく動く可能性があります。
年末年始で取引量が激減している中で大きく動くとフラッシュクラッシュに繋がる可能性があるので注意しておきたいと思います。
また、フラッシュクラッシュのトリガーは発言だけではないので注意しておきたいと思います。
数年前、2019年の正月にはAppleの下方修正をキッカケにフラッシュクラッシュが起きています。
年末年始のポジションリスクには注意しておきたいと思います。
◎今週のイベントスケジュール
12月25日(月曜日)
ニュージーランド、オーストラリア、香港、シンガポール、韓国
重要指標は特になし
12月26日(火曜日)
ニュージーランド、オーストラリア、ドイツ、フランス、英国、
23:00 USD 米住宅価格指数
12月27日(水曜日)
00:00 USD リッチモンド連銀製造業景気指数
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合における主な意見(12月19日分)
12月28日(木曜日)
22:30 USD 米失業保険申請件数
12月29日(金曜日)
米債券市場は短縮取引
01:00 USD 原油在庫量
19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)