米CPI(消費者物価指数)に注目! 「5月15日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年5月15日

米CPI(消費者物価指数)に注目! 「5月15日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は米国の4月PPI(生産者物価指数)が発表され、市場予想を上回る結果が出てきたことからドル買いが進み、ドル円は一時156.74円まで上昇しました。

ただ、3月分が下方修正されたことでドル買いは一時的で、ドル円もすぐに戻しました。

 

本日は今週最大の注目指標、米CPI(消費者物価指数)が発表されます。

CPI(消費者物価指数)の結果でドル円がどのような動きをするのか、仮に上昇した場合に介入警戒が高まるのか注目です。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

豪四半期賃金指数

四半期に一度の賃金指数から豪州の賃金インフレの状況を確認したいと思います。

市場予想を上回る賃金指数が出てくるようであれば、賃金インフレによる物価高が警戒され、追加利上げ期待が高まるのではないかと注目しています。

先日のRBA理事会でも一部では追加利上げに関する発言が出てくるのではないかと予想されていただけに、今回の賃金指数と翌日の雇用統計の結果が強ければ次回理事会で追加利上げに関する発言が出てくるとの予想に繋がるのではないかと思います。

 

 

 

米CPI(消費者物価指数)、小売売上高、ニューヨーク連銀製造業景況指数

先日の雇用統計で弱い結果が出てきたことから利下げ期待が高まってきています。

CPI(消費者物価指数)が市場予想通り、もしくは市場予想を下回る結果となれば9月利下げ期待が高まるのではないかと思います。

同時に発表される小売売上高やニューヨーク連銀製造業景況指数が揃って弱い結果になるのかも併せて注目しておきたいと思います。

 

 

 

豪雇用統計・失業率・労働参加率

先日のRBA理事会では一部で追加利上げに関する発言が出てくるのではないかと予想されるなど、根強いインフレ圧力が注目されています。

強い雇用市場が確認されると根強いインフレ圧力に繋がり、次回理事会で追加利上げに関する発言が出てくるのではないかとの予想に繋がるのではないかと思います。

 

 

 

2)要人発言

 

各国、利下げ時期と利下げ回数に注目が集まっています。

 

ECBは6月利下げが濃厚、カナダ中銀は利下げの可能性あり、英中銀は6月利下げの可能性が少し高まってきた状況です。

今後、6月に利下げが実施されるのか、利下げの可能性が出てくるのか、各国の要人発言の内容に注目しておきたいと思います。

また、年内の利下げ回数や追加利下げのペースについて発言が出てこないかにも注目しています。

 

FRBは強い経済と根強いインフレ圧力により利下げ先送り観測が高まっていましたが、弱い雇用統計などで再度利下げ期待が高まってきています。

一部では年内の利下げが出来ない可能性も予想され、年内利下げ先送りから年内2・3回の利下げまで予想が分かれてきています。

利下げ開始を9月にするのか、12月にするのか、来年に持ち越すのか、発言内容に注目しておきたいと思います。

 

 

 

3)円安・為替介入

 

先々週はドル円160円超えたことから円買い介入が始まり、3度もしくは4度の円買い介入でドル円は153円台まで下落しました。

マーケットも円買い介入によって上値の重い展開を意識するようになっています。

このままドル円が153円~157円のどこかで落ち着くのか、再度157円を超えて160円を目指す展開となるのか注目です。

 

また、円買い介入がどの水準で実施されるのかにも注目です。

現在、ドル円の上値は157円が節目として注目されており、157円を超えた時に介入の動きが出てくるのかに注目です。

 

そのほか、欧州や米国がいつまで介入を許容してくれるのか、海外の反応にも注意しておきたいと思います。

イエレン財務長官は「G7国の通貨は市場で決定されるべき」「為替介入はまれな行為であるべき、他国への伝達必要」との考えを改めて強調し、日本当局による円買い介入にけん制するような発言をしています。

このように海外から介入に否定的な反応が出てきた場合は介入がしにくくなり、再度ドル円が上昇し始める可能性が出てくると思います。

 

ドル円の動きと水準、介入に関する発言などに注目です。

 

 

 

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

5月15日(水曜日)

 

10:30 AUD 豪四半期賃金指数

15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)

17:00 EUR レーン・フィンランド中銀総裁、ミュラー・エストニア中銀総裁発言

18:00 EUR ユーロ圏GDP(改定値)

18:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

19:20 EUR マクルーフ・アイルランド中銀総裁発言

21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)、小売売上高、ニューヨーク連銀製造業景況指数

23:00 USD バーFRB副議長発言

23:30 USD 原油在庫量

 

 

5月16日(木曜日)

 

01:00 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言

04:20 USD ボウマンFRB理事発言

08:50 JPY 日本1~3月期GDP(速報値)

10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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