英国やスイスの金融政策発表に注目! 「3月23日の注目点とイベントスケジュール」

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2023年3月23日

英国やスイスの金融政策発表に注目! 「3月23日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は注目のFOMCが発表され、市場予想通り0.25%利上げが実施されました。

注目されていたドットチャートから予想されるターミナルレート(利上げの最終水準)は5.1%と据え置きとなりました。

記者会見では年内の利下げは考えていないという発言を信じるならば、あと1回の利上げで利上げ終了ということになります。

声明では「インフレ目標達成のため、継続的な利上げが適切になると予想する」とした前回までの表現を削除し、「幾分かの追加引き締めが適切となる可能性がある」との文言を採用するなどハト派にシフトしています。

パウエルFRB議長は追加の利上げの可能性にも触れましたが、全体的には市場予想通りの内容で前回とほぼ同じでした。

据え置きの可能性も検討された、金融政策の姿勢を適切に調整する準備があるなど、ハト派と受け止められる発言も出てきています。

FRBのハト派シフトで米金利は低下し、ドル売りが加速しています。

 

記者会見と同時刻に米議会ではイエレン財務長官が預金保護の対象を大幅に拡大しないと、全預金保護に否定的な発言をしたことで金融不安が再燃し、米株は大きく下落しリスクオフが進み円高が進みました。

 

英国ではCPI(消費者物価指数)が発表され、市場予想を上回るだけでなく、前回値よりも物価高が進んでいることが確認されています。

本日は英中銀の金融政策発表が予定されていることから、物価高が金融政策にどこまで影響しているのか注目です。

また、クレディスイスなど銀行信用不安が広がったスイスでも金融政策が発表されるので注目しています。

目次

◎本日の注目点

 

1)金融政策

 

スイス国立銀行(SNB)

注目度:かなり高い

織り込み度:据え置きを8割織り込み済み

バイアス:特になし

ポイント:利上げペース(見通し)と銀行不安について

 

スイスでは対前年比で物価が上昇しています。

このことで本来は追加利上げの可能性が出ていたのですが、米SVB破綻の影響が欧州・スイス銀行まで広がりクレディスイスの信用コストはリーマンショック級高まり、今回の金融政策発表では据え置きが発表されるのではないかとの予想が高くなっています。

今回の銀行信用不安による問題の対応と見通し、インフレ見通しについて影響が出てくるのか、利上げペースについてどのように見通しているのか、声明文に注目です。

 

 

 

英中銀(BOE)

注目度:高い

織り込み度:0.25%利上げ予想が優勢

バイアス:ポンドの上値が重い

ポイント:利上げ幅とMPC投票配分、銀行不安について

 

インフレ抑制を最優先するFRBやECBに比べて、英中銀はややハト派なスタンスをとってきました。

ただ、1月CPI(消費者物価指数)は前年比で10%台となっており、追加の引き締めが必要な状況です。

先日発表された雇用統計で平均賃金の結果から人件費の鈍化が見えてきています。

ただ、昨日発表された2月CPI(消費者物価指数)の結果は市場予想を上回り、前回値も上回ったことでインフレが加速している結果となっています。

 

また、欧米で問題となっている銀行信用不安は英国にも影響があると思われます。

銀行信用問題を優先させて据え置きを選択する可能性があると一部では予想されています。

 

今回の利上げが実施されるのか、今後の利上げペースはどうなのかに注目です。

また、利上げが実施されたとして、どのくらいの投票数をもって利上げが実施されたのかMPC投票配分にも注目です。

ギリギリで利上げ実施だった場合は、利上げを発表してもポンド売りに繋がる可能性があるので注目しています。

あとは、声明文で銀行信用不安について触れられているのかにも注意しておきたいと思います。

 

 

 

2)リスク要因

 

SVB破綻に始まり、世界的な銀行・金融不安につながっています。

もともと問題を抱えていたクレディスイスはUBSに買収という形で、スイス国立銀行の融資を受けることになりました。

主要6中銀(FRB・ECB・日銀・英中銀・カナダ中銀・スイス国立銀行)は4月末まで金融システム保護のため、協調オペを発表しています。

このことで銀行・金融不安が落ち着きを取り戻して一時リスクオフが後退しましたが、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がスイス金融大手UBSの格付け見通しを「ネガティブ」に変更。

また、クレディスイスの劣後債・AT1債が無価値になったことで再度リスクオフが大きく進んみましたが、その後リスクオフが巻き戻しています。

昨日はイエレン財務長官が預金保護の対象を大幅に拡大しないと発言したことで、やっと落ち着き始めていた金融不安が再燃しリスクオフが進んでいます。

世界的な金融不安が今後どのように進んでいくのか、リスクオフが進むのか、後退するのか注目です。

 

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

3月23日(木曜日)

 

17:30 CHF スイス国立銀行(SNB)政策金利発表

19:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言

20:00 TRY トルコ政策金利発表

21:00 GBP 英中銀(BOE)政策金利・声明文・MPC投票配分発表

21:30 USD 米失業保険申請件数

23:00 USD 米新築住宅販売戸数

 

 

3月24日(金曜日)

 

00:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)

08:50 JPY 日本CPI(消費者物価指数)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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