まさかの離脱案採決延期! Brexitの行方は今週決定か!? ~10月21日週の注目点とイベントスケジュール~

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2019年10月20日

まさかの離脱案採決延期! Brexitの行方は今週決定か!? ~10月21日週の注目点とイベントスケジュール~

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週、EUと英国の間で離脱案合意となり、後は英国議会の承認を待つだけとなりました。

19日(土曜日)には、滅多にない臨時招集議会を開催してまで、離脱案審議をするということで注目度はMAXでした。

※臨時招集議会は、過去に世界大戦などの前にしか招集開催されていません。

 

否決されるのか、可決されるのか、五分五分の状況だったこともあり、注目度が高かったのに…

まさかの、採決延期となりました。

 

これにより、先週末までに考えていた今後のスケジュールや、戦略なども大幅見直しとなりました。

 

目次

◎今週の注目点

 

1)Brexit交渉

 

英国

19日に臨時議会を招集して離脱案の採決が行わる予定でした…

ただ、元保守党のサー・オリヴァー・レトウィン議員の修正案が提出され、修正案の採決のため離脱案の採決は延期されることになりました。

離脱案の採決は、早ければ21日、ロイターでは22日に採決を予定していると報じています。

 

今週は、離脱案が可決されるのか!?

離脱案が否決された場合、解散総選挙になるのか!?

国民投票はあるのか!?

もし国民投票をするのであれば、内容はどうなるのか(残留の選択肢はあるのか)!?

 

この辺りが英国の注目点です。

 

 

EU

19日に離脱案が承認されなかったことで、英国はEUに離脱期限の延期を申請しなくてはいけなくなりました。

(ベン法案)

これにより、ボリス・ジョンソン首相は、泣く泣くEUに離脱延期の申請を書簡で送りました。

ただ、離脱延期申請の書簡にはボリス・ジョンソン首相のサインはなく、別の書簡でボリス・ジョンソン首相はサイン入りで、自身は離脱期限の延期の意思はない事を伝えています。

EU側に離脱期限の延期に反対するように伝えたとの情報もあります。

 

とりあえず、離脱期限の延期についてはEU側にボールが投げられました。

EU加盟国がどのような判断を下すのか!?

延期となるのならば、どのくらいの延期期間になるのか!?

注目です。

 

EU側としては、合意なき離脱となれば、英国から入るはずだった拠出金(約300億ユーロ)が入ってこなくなり、EU財政が厳しくなります。

なので、EU側としても合意なき離脱は避けたいところです。

トゥスクEU大統領としても、マクロンフランス大統領としても、延期は認めないといった強気発言は出ていますが、離脱期限の延期を拒否して合意なき離脱の引き金を引いた当人になりたくないというのが本心だと思います。

この辺りを踏まえると、離脱期限の延期は認められるのではないかと思います。

 

 

 

2)トルコ・シリア問題

 

先週トルコはシリアに侵攻しました。

米国や欧州はトルコを非難し、ロシアも乗り出してきています。

 

週末にトルコと米国は会談を行い、トルコのシリア侵攻を一時停止を約束しました。

ただ、一時停止期間は5日間です。

この5日間の間に、トルコのシリア侵攻を止めることが出来るのが注目です。

 

トルコのシリア侵攻が再開されれば、再度経済制裁や難民問題が出てきます。

トルコと米国に要注目です。

 

 

 

3)ECB理事会

 

今週は、ECB理事会です。

前回会合で、利下げとQE(量的緩和)を発表しています。

なので、今回会合ではすべて据え置きとなると思います。

 

ただ、注目は任期満了となるドラギ総裁の記者会見です。

前回会合でQE(量的緩和)を決めたのは、ドラギ総裁の独断だったなど報じられています。

これに対して、ドラギ総裁はなんと語るのか!?

これまでの総裁としての総括はどうなるのか!?

記者会見に注目です。

 

 

 

4)トランプ弾劾

 

トランプ弾劾問題は継続中ですが、今までは与党共和党の反対があるので上院議会では弾劾裁判否決されるとみられていました。

ただ、トランプ大統領がシリアから米軍を撤退させたことを与党共和党からも批判されています。

トルコとシリア問題を、上手く片付けないと共和党からの反発が強くなり、弾劾裁判の時に協力が得られなくなる懸念が出てきます。

トルコシリア問題とともに、弾劾問題も注目です。

 

 

 

5)その他リスク

 

・米国による対EU報復関税発動

・米中関係

・香港デモ

・サウジ、イラン、イスラエル、中東問題

・北朝鮮

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

10月21日(月曜日)

 

カナダ総選挙

 

08:50 JPY 貿易収支

15:00 EUR ドイツPPI(生産者物価指数)

 

 

10月22日(火曜日)

 

即位礼正殿の儀の祝日で休場

 

00:00 GBP ホールデンBOE主席エコノミスト発言

21:30 CAD カナダ小売売上高

23:00 USD 中古住宅販売戸数

 

 

10月23日(水曜日)

 

02:00 USD 2年債入札

06:45 NZD NZ貿易収支

23:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数

23:30 USD 原油在庫量

 

 

10月24日(木曜日)

 

02:00 USD 5年債入札

08:00 AUD 豪州サービス業・製造業PMI

16:30 SEK スウェーデン政策金利発表

17:00 NOK ノルウェー政策金利発表

17:15 EUR フランス総合・サービス業・製造業PMI

17:30 EUR ドイツ総合・サービス業・製造業PMI

18:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業・製造業PMI

20:00 TRY トルコ政策金利発表

20:45 EUR ECB理事会・政策金利発表

21:30 EUR ドラギECB総裁記者会見(ドラギ総裁最後の記者会見)

21:30 USD 耐久財受注

22:45 USD 米総合・サービス業・製造業PMI

23:00 USD 新築住宅販売戸数

 

 

10月25日(金曜日)

 

02:00 USD 7年債入札

15:00 EUR ドイツGfk消費者信頼感指数

17:00 EUR ドイツIFO企業景況感指数

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数

23:30 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

 

 

10月26日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

10月27日(日曜日)

 

欧州サマータイム終了・標準時に移行

ドイツ・テューリンゲン州議会選挙

 

 

 

 

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