2024年3月29日
イースター休暇に発表されるPCEデフレーターに注目! 「3月29日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が「現在の米経済の状況では、利下げを急ぐ必要はない」「データは今年の利下げの可能性が少ないことを示唆している」などタカ派発言したことでドルが買われやすくなりました。
また、10∼12月期米GDP確定値が前期比年率+
ロンドンFIXに向けてはドル売りが進み1日を通して買われたドルは売り戻されました。
ドル円はドル買いが進むにつれて介入が警戒され円が買われ、ドル円は狭い水準で推移しました。
本日はイースター休暇で多くの市場が休場で取引量が激減しています。
その中でFRBが注目しているPCEデフレーターが発表されるので大きな値動きに繋がるのではないかと注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
フランスHICP(消費者物価指数)
予想:2.7%
前回:3.0%
ドイツに次ぐ欧州の経済大国であるフランスの物価がどこまで停会してきているのか、HICP(消費者物価指数)に注目です。
物価の低下が確認されればECBの利下げ期待に繋がるのではないかと注目です。
PCEデフレーター
予想(コア):2.5%(2.8%)
前回(コア):2.4%(2.8%)
FRBが最も注目している指標であるPCEデフレーターが市場予想を下回り、前回値よりも低下していれば利下げ期待が高まるのではないかと思います。
市場予想通りや市場予想を上回る結果となれば利下げ期待が後退し、ドル買いが進むのではないかと注目しています。
2)要人発言
金融政策発表ラッシュが先週で通過したことで、次の金融政策に向けて注目が移っています。
FRBは年内利下げ回数が3回と予想されており、利下げ期待が後退し年内2回の利下げになるのではないかと注目されています。
また、11月には大統領選挙も控えており、選挙期間中の利下げの実施などにも注目が集まっています。
ECBは6月の利下げが既定路線となりつつあります。
一部ではさらに利下げの前倒しもあるのではないかと注目されています。
英中銀は先日の金融政策発表で利上げ支持はいなくなり、ベイリーBOE総裁は利下げについて前向きな発言が出てきており、利下げ期待が高まっています。
利下げに関する発言が今後増えてくるのか、ハト派スタンスが強くなるのか注目されています。
スイス中銀はサプライズの利下げを発表し、追加利下げが出てこないか注目されています。
また、スイスはフラン高に対する介入などの発言にも注目しておきたいと思います。
最後に日本は円安が進み、152円が強く意識されています。
一昨日はタカ派寄りとされる田村日銀審議委員の発言
残るはレートチェックや介入準備などの発言を残すのみとなっており、本日も介入に関する発言やレートチェックが入らないかに注目しておきたいと思います。
3)季節要因
本日は月末・四半期末・年度末です。
ただ、本日は米国などキリスト教系の国ではイースター休暇に入り、ほとんどの市場が休場で取引量が激減してしまいます。
多くの国が休場で取引量が激減しているという状況でPCEデフレーターなどの指標が発表されます。
値が飛ぶ、約定しにくいなどのリスクがあるため、ポジション調整はしっかりとしておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
3月29日(金曜日)
豪州、NZ、香港、シン
米国は株式・債券・商品市場が休場(聖金曜日(グッドフライデー)の祝日)
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)
19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
21:30 USD 米PCEデフレーター
3月30日(土曜日)
00:20 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
00:30 USD パウエルFRB議長発言