カナダや欧州で政策金利発表! 「10月25日週の注目点とイベントスケジュール」

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2021年10月24日

カナダや欧州で政策金利発表! 「10月25日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週はトルコが予想外の2%利下げで、トルコリラ最安値を更新しています。

トルコ中銀はさらに追加利下げについても示唆していることから、リラ安が続き安値圏で推移しています。

 

米国はウォーラーFRB理事の発言で利上げ期待が高まり、米金利は一時1.7%台まで上昇しましたが、週末のパウエルFRB議長の発言で利下げ期待は後退し、米金利は1.63%まで下落しています。

 

注目されている原油価格は下げる要因が見当たらず84ドルまで上昇、燃料資源輸入国の日本は貿易赤字懸念から円売りが進んでいます。

対して燃料資源の輸出国である豪州は、貿易黒字が拡大していたことなどから豪ドル買いに繋がっています。

 

今週はFOMC前のブラックアウト期間で、米要人発言はありません。

ただ、米議会で次期FRB議長に関する議論が進み、パウエルFRB議長の再任が難しくなるとブレイナードFRB理事が有力候補となり、利上げ期待は大きく後退し、米金利が大きく低下するのではないかと注目しています。

 

目次

◎今週の注目点

 

1)金融政策発表

 

カナダ中銀(BOC)

原油価格の上昇や、先日発表されたCPI(消費者物価指数)が前年比4.4%とカナダ中銀が目標としている水準を大幅に上回っていることから、引き締め期待が高まっています。

前回のカナダ中銀政策発表では、週20億カナダドルの資産購入額を維持しました。

今週の政策発表で資産購入額が減額されるのか、テーパリングが完了するのかに注目です。

また、声明文で物価高に関してどのように見通しているのか、利上げに関してヒントがあるのかにも注目です。

 

 

 

ECB理事会

先日のECB理事会で、PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の減額(調整)を発表しており、今回の理事会でも減額されるのか注目されています。

12月の理事会でPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の見直しが予想されていることから、今週の理事会では現状維持の可能性が高いのではないかと見られています。

予想外にPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の減額が発表された場合、ユーロ買いに反応する可能性があります。

また、声明文や記者会見で12月理事会のPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)見直しに関するヒントがないか注目です。

 

 

 

日銀金融政策決定会合

日銀は現状維持予想。

原油高などから燃料資源価格の上昇が日本にどのような影響を与えるのか。

それに対して、日銀がどのような対策を考えているのか?

経済・物価情勢の展望に注目です。

基本は無風通過でないかと思っています。

 

 

 

2)リスク要因

 

中国リスク

中国は「中国恒大集団のデフォルトリスク」「米中貿易摩擦」「電力不足問題」などが懸念されています。

中国恒大は、23日の利払いは実施されたようですが、まだまだ猶予期間が期限を迎える利払いが次々で出てくることから、デフォルトを宣言する可能性があるので要注意。

また、トランプ政権時の貿易協定第1弾合意が順守されていないようなので協議中です。

新たな貿易摩擦、関税戦争などに繋がらないか注目です。

あと、石炭価格に当局が介入するなど、中国の電力不足が燃料価格の上昇に繋がっています。

電力不足は中国経済の後退につながるので、電力不足にも注目です。

 

 

 

燃料資源価格の上昇

燃料価格の上昇が世界的な物価上昇に繋がり、リスク要因となっています。

米国がシェールオイルの増産や、米戦略石油備蓄(SPR)の放出などを行えば原油価格の下落に繋がり、燃料資源価格の上昇が一服するのではないかと思います。

サウジアラビアなどOPECプラスには増産要請がいっていますが、今の所増産の予定はなさそうです。

増産に対して反対の意思が表示されたり、増産の限界などが報じられると、さらなる原油価格の上昇に繋がり、物価上昇の要因に繋がると思われます。

燃料資源価格の上昇や物価上昇によるコスト増がリスクとなり、株価の下落などに繋がるのではないかと注意しています。

 

 

 

為替報告書

例年であれば10月中旬に発表されている為替報告書が未だに発表されていません。

中国や日本は監視リスト入りは間違いないと思われますが、操作国に認定されるのか注目です。

特に中国は注目です。

 

 

 

月末要因

今週は月末週ということで、仲値やロンドンFIX前後の動きに注目です。

特に週後半のロンドンFIX前は要注意です。

 

 

 

北アイルランド議定書

欧州と英国は未だに離脱問題で協議しており、ポンドの重しとなっています。

先週の前半は欧州側から譲歩案が出てきたことでポンドは上昇しましたが、週末に離脱協議破棄が報じられるとポンドの重しとなっています。

北アイルランド議定書に関するヘッドラインが出てくるとユーロやポンドの動きに注目です。

 

 

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

10月25日(月曜日)

 

17:00 EUR ドイツIFO景況指数

22:00 GBP テンレイロBOE外部理事発言

 

 

10月26日(火曜日)

 

23:00 USD 米消費者信頼感指数・新築住宅販売戸数

 

 

10月27日(水曜日)

 

00:45 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

02:00 USD 米2年債入札

06:45 NZD NZ貿易収支

09:00 AUD 豪四半期CPI(消費者物価指数)

21:30 USD 米耐久財受注

23:00 CAD カナダ政策金利発表

23:30 USD 原油在庫量

 

 

10月28日(木曜日)

 

00:00 CAD マックレムBOC総裁発言

02:00 USD 米5年債入札

12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合

15:30 JPY 黒田日銀総裁発言

16:55 EUR ドイツ雇用統計・失業率

20:45 EUR ECB理事会・金融政策・声明文発表

21:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)

21:30 EUR ラガルドECB総裁記者会見

21:30 USD 米GDP(速報値)・失業保険申請件数

23:00 USD 米中古住宅販売保留

 

 

10月29日(金曜日)

 

02:00 USD 米7年債入札

09:30 USD 豪小売売上高

15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)

17:00 EUR ドイツGDP(速報値)

18:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)(速報値)

18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)・GDP(速報値)

21:30 USD PCEデフレーター

21:30 CAD カナダGDP

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数

 

 

10月30日(土曜日)

 

02:00 ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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