2023年3月8日
カナダ中銀政策発表、ADP雇用統計に注目! 「3月8日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目のパウエルFRB議長の議会証言で、利上げの加速について触れられ、タカ派な内容だったため米金利は上昇、3月FOMCは0.5%利上げの可能性が高まり、ターミナルレート(利上げの最終水準)は5%台後半になるのではないかと予想されています。
金利上昇と同時にドル買いが進み、ドル円は一時137.19円と昨年12月
また、RBA理事会では予想通りに政策金利を3.60%に引き上げたものの、RBA声明文ではこれまで「金融引き締め策を数カ月継続する」
本日は昨日に続きパウエルFRB議長の議会証言が予定されています。
また、主要中銀の中では先行して利上げを進めていたカナダ中銀の金融政策発表が予定されています。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策発表
カナダ中銀金融政策発表
注目度:高い
織り込み度:0.25%利上げと据え置きが五分五分(やや据え置き優勢)
バイアス:特になし
ポイント:利上げの有無と今後の見通し
カナダは直近のCPI(消費者物価指数)やGDPなど市場予想を下回っており、カナダ中銀は利上げを停止するのではないかと注目しています。
主要中銀の中で早く利上げをはじめて先行してきたカナダ中銀が利上げを停止すると、後を追随してきた中銀も利上げ停止が近づくのではないかと注目されています。
仮に利上げをした場合でも、今回の利上げが最後になるのか、今後の金融政策の見通しについて声明文がどのようになっているのか、内容に注目です。
2)経済指標
ADP雇用統計
米国では人手不足による人件費の高騰が底堅いインフレに繋がっているのではないかと見られています。
雇用統計の結果が予想以上になるようであれば、さらに強いインフレに繋がるのではないかと注目しています。
予想以上の結果が出てくるようであれば、週末のNFP雇用統計への期待が高まるのではないかと思います。
3)要人発言
パウエルFRB議長発言(議会証言)
昨日に続き、本日も米下院議会にて四半期に一度のパウエルFRB議長の議会証言が予定されています。
昨日のパウエルFRB議長の議会証言は市場予想以上にタカ派な内容となり、3月FOMCでは0.5%利上げの可能性が高まり、ターミナルレート(利上げの最終水準)は5%台後半まで引き上げられるのではないかと予想されています。
本日も昨日同様にタカ派な内容が予想され、昨日同様の内容であれば大きな動きにはならないと思いますが、さらにタカ派な内容が出てきたり、昨日の内容を否定するような内容が出てきた場合は大きく動く可能性があるので注目しておきたいと思います。
FRB
FRBは3月22日にFOMCを控えて来週からブラックアウト期間に入ります。
一部では3月FOMCで0.5%利上げの噂もあり、ターミナルレート(利上げの最終水準)も5.5%以上に引き上げられるのではないかと予想されています。
ブラックアウト期間前にFOMCメンバーから3月利上げ幅とターミナルレート(利上げの最終水準)についてどのような発言が出てくるのか注目です。
ECB
欧州では予想を上回るHICP(消費者物価指数)の結果が出ています。
予想以上の物価高が確認され、追加利上げの可能性が高まっています。
3月ECB理事会では0.5%の利上げが予想されています。
今後の追加利上げについてどのような発言が出てくるのか、ターミナルレート(利上げの最終水準)がどの程度になるのか発言に注目です。
BOE
BOEは3月会
ただ、先週ベイリーBOE総裁は「現段
今後3月利上げやターミナルレート(利上げの最終水準)について、どのような発言が出てくるのか注目です。
日銀
日銀金融政策決定会合では黒田日銀総裁の最後の記者会見が注目されていますが、世界からは植田次期日銀総裁のもとでの金融政策に注目が集まっています。
YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正・撤廃、マイナス金利の解除について、どの時期に行うのか?
どのような手順で行っていくのか、植田次期日銀総裁はじめ日銀の発言に注目です。
◎本日のイベントスケジュール
3月8日(水曜日)
19:00 EUR ラガルドECB総裁、パネッタECB専務理事発言
19:00 EUR ユーロ圏GDP(確定値)
22:15 USD ADP雇用統計
22:30 USD 米貿易収支
22:30 CAD カナダ貿易収支
3月9日(木曜日)
バイデン米政権、2024会計年度の予算教書公表
00:00 USD パウエルFRB議長発言(米下院金融サービス委員会で金融政策や経済
00:00 USD JOLT求職
00:00 CAD カナダ中銀金融政策発表
00:30 USD 原油在庫量
03:00 USD 米10年債入札
04:00 USD ベージュブック(米地区連銀経済報告)
08:50 JPY 日本GDP
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)